2019年10月16日水曜日

予算が膨張する「桜を見る会」 政府答弁は「意義ある」




 政府は、首相主催で毎春開かれる「桜を見る会」をめぐり
「内閣の公的行事であり、意義あるものと考えている」とする
答弁書を閣議決定しました。

● 「桜を見る会は意義ある」 政府、予算増額で答弁書 (朝日)
 https://www.asahi.com/articles/ASMBH3G9HMBHULFA00P.html




 現政権下で莫大な予算が膨張し続ける「桜を見る会」、多数の
芸能人・著名人たちが楽しそうに首相夫妻とお花見に興じる華や
かな光景は、園遊会を真似したいのかなとも思うほどですが、
急激な予算の膨張には、「ちょっと待ってくれ」と違和感を抱く
人は少なくないでしょう
(予算の変遷についてはこの記事のグラフが参考になります
        ↓
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201909/CK2019092902000163.html )。


 閣議決定された答弁は「公的行事であり、意義ある」。
…回答になっていませんね。
 公的行事だから意義がある、というのは論理的におかしいし、
具体的にどういう意義があるのか、を聞きたいのです。

 国民が懸命に働いて納めた税金を、なぜ被災地支援でもなく福祉で
もなく、あえて「桜を見る会」に使わねばならないのか、政府には
その説明をする義務がある。説明の放棄は、逃げでしかなく、国民に
背を向けることです。


 泥に埋もれた果樹園、折れた橋、水没した田畑、どこから手を付け
ていいのか分からない家屋。
大変な数の国民が、明日の生活をも考えられず呆然としている今、
税金は何に使って、何に使うべきではないのか、専門知識が無くても
人としての常識があれば自ずと分かるはずです。

 少なくとも、「まずは桜を見る会にお金をかけなきゃね」という
国民がいないことだけは、確かなのではないでしょうか。