2019年10月10日木曜日

「陛下への侮辱を許すのか!」というプラカードを掲げる権力



 「あいちトリエンナーレ2019」の企画展『表現の不自由展・
その後』の再開を受けて、名古屋市の河村たかし市長が会場前で
7分間の“座り込み”をし、抗議したとのこと…。


● 河村たかし市長が座り込み、『表現の不自由展』の再開に抗議。
                        (ハフポスト)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/takashi-kawamura1008_jp_5d9bf259e4b09938980543a6






 7分間ですから、座り込みというよりは、休憩、でしょうか。
 それはともかく。


 河村市長のプラカードには「日本国民に問う!陛下への侮辱を許す
のか!」と書かれています。
 もちろんこれは反語なのでしょうから、つまり自分が天皇への侮辱
とみなしたアートの展示を許さない、という意味。


 まさに検閲ないし表現介入を公言する権力者ということです。
 この自由や人権への憎悪、おぞましい。
 「ほんとうに権力を縛るって大事だなぁ…」と改めて強く思います。


 記事では河村市長は、「こんな日本人の普通の人の気持ちをハイジャ
ックして。暴力ですよ」と述べたとも書かれています。
 自分の個人的な考えをみじんも疑わずに「日本人の普通の人の気持ち」
だと思い込む。自分と違う考えの人は「普通の人ではない」。

 こういう人を政治家にしてはいけません。

 自由にとって脅威です。