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2019年2月6日水曜日
映画監督・森達也氏「9条の旗 絶対降ろしたくない」
●<問う論じる 改憲の行方>9条の旗 絶対降ろすな
/映画監督、作家 森達也氏 (河北新報オンライオン)
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190205_73043.html
映画監督の森達也氏は、いわゆる“護憲派”ではなく「及第点で
現状のままでいいと思う」と語ります。
そして自民党が推し進めようとしている改憲については、
「戦力の不保持を掲げる9条の記述と自衛隊の存在は確かに矛盾して
いる。ただ、憲法は権力を縛る道具であるとともに、理念でもある。
いずれ軍隊のない平和な世界を目指したいと書くのは当然だ」
「人類が戦争と縁を切るためにはこれしかないと、世界に先駆けて
旗を掲げたのが9条だ。この旗は絶対に降ろしたくない」
たしかに、9条があるのに自衛隊があるのは矛盾してるじゃないか、
と思う方は少なくありません。
その現状を前に、「自衛隊を戦力(軍隊)として認める」方向に
改憲することが、果たして「より良い方向」なのか、疑問が残るので
慎重に議論しなければなりません。
憲法が掲げる理想に現実を近づけることこそが政治に求められて
いるのではないか、と。
あれだけの戦争加害と被害を経験し尽くした人々が到達した
「誰よりも先に武器を捨てるしかない」という確信を、「やはり
無理でした」とあきらめて再軍備に走るには、まだまだ、まったく
議論が進んでいませんし、国民が「はやく再軍備を」と急ぐ気配も
ありません。
主権者国民を無視してただただ自分たちの執念だけで前のめりに
進められる改憲。あまりにも危険すぎます。