2019年2月12日火曜日

改憲の理由「自衛隊員の誇りのため」から「自衛隊員募集のため」へ



「都道府県の6割以上が新規隊員募集への協力を拒否している悲しい実態がある。 この状況を変えよう。違憲論争に終止符を打とう」by安倍首相
●首相、改憲は自衛隊員募集のため 9条明記で意義訴え(共同通信)
  Σ (゜Д゜)   なるほど、都道府県に自衛隊員募集の「協力」を強制するために改憲したい、 ということですか。
 「できることなら徴兵したい」という本音の吐露をしてしまうのですね…。

 そもそも、この「都道府県の6割以上が新規隊員募集への協力を拒否している 悲しい実態」という認識は、正しいのでしょうか?自衛隊員の志願者が減ってい るのは、フツウに考えて、少子化だからですよね。さらに、事実上の戦力と変貌 してしまった自衛隊の「任務」への不安、もあるのでは。
 ちなみに平成29年度の防衛白書には 「社会の少子化・高学歴化の進展のほか、近年の好調な景気・雇用状況などに より、自衛官の募集環境は、厳しい状況にある。」  と書かれています。
●「自衛隊募集 都道府県6割協力せず」         首相、改憲の必要性強調 自民党大会 (東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201902/CK2019021102000137.html  実際、石破茂氏はこの首相の発言について「『憲法違反なんで自衛隊の募集 に協力しない』と言った自治体を私は知らない」とコメントしています。

 嘘をついた、と評価せざるをえません。
 一国の首相が、こんなバレやすいウソを堂々とついてしまうという事実… 受け入れがたいものですが、このまま見て見ぬふりをすることはできません。

 憲法改正が必要な理由、これまでさんざん「自衛隊員の名誉のため」 「ほとんどの学者が違憲だというから封じるため」など、「なにそれ」みたいな ものしか挙げてくれない首相と自民党。
 もっと誠実に、理論的な説明をしてください。