2018年10月16日火曜日

安倍首相が観閲式で訓示。改憲への決意表明。


●自衛隊明記 改憲に意欲 安倍首相 観閲式で表明(FNN)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20181014-00403139-fnn-pol


 憲法尊重擁護義務を負う首相が、憲法尊重擁護義務を負う自衛隊員に
向かって、改憲への執念を吐露し、決意表明するのは、さすがにあまりに
グロテスクな図です。

 「全ての自衛隊員が誇りを持って任務を全うできる」には改憲しかない、
という主張は、非論理的で、ほぼ妄想に近い…。


 「日本を取り巻く安全保障環境は、格段に不確実性を増し厳しいものとなった」
と首相は述べていますが、朝鮮戦争が集結に向けて動き出し、核実験も中止されて、
米朝間でも協議がなされ、5か国協議(日本は除外)も開催されるかもという情勢
です。日々ニュースで報道されていますよね?
 首相には、情勢を把握する能力がないのでしょうか。

 多少甘く採点をして永年の自民党政権の解釈に乗って考えてみても、そこでは
「専守防衛」を堅持する建前で、決して自衛隊は「戦力」ではありませんでした。
9条を遵守する、だから集団的自衛権はぜったいに許されないんだ、という意識
がありました。

 なのに…現政権は、安保法制を制定し、同盟国の戦争に参加できる事実上の
「戦力」へと変えました。

 自衛隊員の命を危険にさらしておきながら他人事のように「自らの意思で、この
困難な道に進んでくれた諸君」とありがたがる首相には違和感しかありません。