2017年11月5日日曜日

“無償”という名のローンって。。。どこが「教育無償化」?


 教育無償化を改憲の項目に掲げる自民党から、こんな提案が出ました。

●大学在学中は授業料無償化 自民が検討案まとめる
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171102/k10011208321000.html


 いわく
・「大学などに在学中は授業料を支払わず、卒業後に一定の年収を超えた場合、
収入に応じて国に納付する新たな制度」。
・在学中に支払いを免除するのは「国立大学の授業料に相当する年間およそ
54万円と、入学金およそ28万円を基本とする」。
・納付の対象となる一定の年収については「初任給の平均値にあたる250万
円以上」や、「300万円以上」など複数の案を例示。
・納付額は正規雇用の標準的な収入の人でおよそ20年で支払いが完了する
程度に設定


 …え、これって、借金ですよね。ローンですよね。

 「無償」という名のローンを新設するというわけですね。

 自民党さんのいう、「無償」というのは、「借金」の意味というわけです。


 教育無償化は、改憲などしなくても法改正でできる事項です。
 わざわざ改憲などする必要はありません。
 あすわかがこう語ると、必ずといっていいほど、
「でも、憲法に書けるんなら、書いてあった方がよくない?」という意見が
聞こえます。

 まぁたしかに…そう、な、の、か???

 それでも、「有害ではないでしょうね。」程度しか積極的な意味が見いだせ
ません。
 だって、教育無償化を改憲の項目として掲げている政党が、「無償」という
名のローンを新設しましょうと言い出しているのです。

 言葉の意味を、いとも簡単にねじ曲げてしまうこうした姿を見れば、たとえ
憲法に「教育は無償化」と書き入れたところで、ほんとうに言葉どおりの無償
化を実現する気がまったくないことが、分かってしまうからです。

 本気で、真剣に、教育を無償でと考えているならば、もう法改正で実現して
います。

 改憲項目の「教育無償化」は、言ってみれば、「釣り餌」なんじゃないかな、
と思えてなりません。