2015年1月7日水曜日

「国民の理解を得ながら」ですって。改憲への準備。



  報道によると、政府と自民党は改憲に向けて並々ならぬ意欲を示しているようです。

「国民の支持、低い中… 自民、改憲へ準備本格化」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015010302000105.html 

「憲法改正実現に向けた議論を国民の理解を得ながら進める」
  (自民党の谷垣禎一幹事長の年頭所感)
「参院選までに改憲案を作りたい」...
  (自民党の憲法改正推進本部事務局長 礒崎陽輔議員)
「どういう条文から国民投票を行うのか、その必要性について国民
理解を深める努力をしたい」
  (安倍首相 12月24日記者会見)

 やはりそう来るのですねー。
 いくら「選挙の争点は政府が決める」「この選挙はアベノミクス選挙です」
と断言してたところで、勝ったからにはその発言なんてどこ吹く風。
「自民党に投票してくれたんでしょ、じゃあ憲法変えたいってことですよね、
変えていいんですよね」と言わんばかりの勢いです。

 「国民の理解を得ながら」というフレーズ、これまでも政権側の発言で
たくさん出てきました。特定秘密保護法を作った時とか、集団的自衛権
の行使を容認する閣議決定をした時とか、強引に憲法を破ろうとする時
はいつもこのフレーズ。
 でも、結局、理解得られて無くてもぜんぜん関係ないもんね、エイヤっ、
という感じで、民意など置いてきぼりにして進められてきたのでした。
だからたぶん、改憲についても同じ姿勢なのでしょう

 それにしても、この「国民の理解を得ながら」って、順番が真逆ですね。
 憲法を変えるなんてこと、
 主権者国民が変えたい!変えたい!と世論を形成し、
 それを受けて国会議員が議論する、
 という順番のはず(国会議員は憲法尊重擁護義務を負っているのですし)。
 「国民の理解を得ながら」だなんて、
 国会議員がどうしても変えたい変えたいと言いだし、国民を説得する、と
いうことではありませんか。
 やはり、発言なさってる方々は憲法をまともに読んでおられない…。
 (ちなみに磯崎議員は、「立憲主義」について、「学生時代の憲法講義で
は聴いたことがありません。昔からある学説なのでしょうか。」とかつてツイ
ートなさいました。)

 立憲主義という言葉、知らないなら教えますよ!
 憲法カフェやりますので、いつでも呼んでください!という当会の広報、
自民党には届いているのかいないのか。
 国民みんなが立憲主義や民主主義について理解を深めていれば、
きっとこういう発言も出ないし、こういう政府の姿勢も正すことができると
信じて、今年もあすわか、がんばります☆