衆議院議員総選挙が終わりましたね。
みなさんは投票に行かれましたか?(行きましたよね?)
自民公明が衆議院の3分の2を維持し、従前と同じような方向で政治が進んでいくのではないかと予想されます。
安倍首相は、この選挙結果を受けて
「集団的自衛権を行使できるようにする安全保障法制についても「次の通常国会で関連法案を成立させたい」と明言した」
と報道されていますね。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014121590070223.html(東京新聞)
また、安倍首相は集団的自衛権について「それを加味した上での選挙」と述べたという報道もあります。
https://twitter.com/47news/status/544128196472344577(共同通信)
……あれ?
選挙前に、菅官房長官は
集団的自衛権行使の容認は「選挙の争点ではない」
とおっしゃってましたよね?
(あすわかでも記事にしました→http://www.asuno-jiyuu.com/2014/11/by.html)
選挙前と言ってること、違いませんか?
なんだかだまし討ちのようですね?
それはさておき、首相がこれだけ闘志を燃やしているということは、
来年1月(もう2週間あまりで来年ですね!)から始まる通常国会で、
集団的自衛権を行使できるようにするための法律を作る議論が始まるということです。
今年7月1日の閣議決定で、現在の憲法9条のもとでも集団的自衛権を行使できると、内閣が憲法解釈を変更しました。
でも、これだけでは自衛隊が出動するための手続などが決まっていないので、
明日からすぐに集団的自衛権として武力行使しますよ、というわけにはいきません。
法律をつくる、又は変えるということが必要になります。
今年5月の安保法制懇の報告書によれば、改正が必要になる法律は、
・自衛隊法
・武力攻撃事態対処法
・周辺事態安全確保法
・周辺事態に際して実施する船舶検査活動に関する法律
・武力攻撃事態における捕虜等の取扱いに関する法律
・PKO法
などなど。
……いっぱいありますね。。。
でも、これらをどんなふうに改正するのか、まだその全体像すら示されていません。
10月の時点で、これらの法律は「説明できる段階に至っていない」とされていました(10月9日東京新聞2面)。
今どうなっているのかまったくわからないような段階で行われた選挙なんですね。
それで信任されたの…?と言いたくなりますが。
しかも、新しく法律をつくるわけではなく、すでにある法律を「改正する」ということなので、
とーーーーってもわかりづらい!
でも、日本がこれまでやらないできた「集団的自衛権」という劇薬を、どんな状況・どんな手続きで使えるようにするかという法律です。
見逃すわけにはいきませんね。
あすわかとしても、議論の状況をしっかり見て、お伝えしていきたいと思います!