2013年8月6日火曜日

学校で憲法を語りませんか

8月5日(月),京都で「学校で憲法を語るつどい」が開催されました。
参加者数は約60名。高校の先生が中心でしたが,学生や弁護士・司法書士,記者など多彩な顔ぶれでした。

最初は,ポスターセッションということで,実際に学校で憲法の授業に取り組んだ方が6箇所に分かれて報告し,
それ以外の参加者は,自分の興味のあるところに行って報告を聞き,その後交流をするというスタイルでした。
あるポスターセッションでは,当会会員が高校の先生とコラボで立憲主義についての授業をしたことを報告しました。
当会の紙芝居を披露したところ大変好評だったということでした。

ポスターセッションが2セットあった後のシンポジウム(パネルディスカッションのようなもの)では,
新聞記者,大学講師,高校教員が,それぞれの立場から報告されました。

「教育現場では政治が語りにくくなっており,取材しにくい」という新聞記者の発言。
「在日コリアンの存在を知らないなど,学生の社会的無知・無関心が広がっている」という大学講師の発言。
これらの発言は,今の深刻な教育現場の実態をリアルに語ったもので衝撃でした。

一方,高校教員は,TVでも放映された,模擬投票を実施した授業を紹介されました。
その映像の中で,祖父の戦争体験を聞いて考えが変わったという生徒や憲法は自分の問題だから大人になったら絶対政治に関わると発言した生徒などが登場し,
このような生徒自身が憲法問題についてじっくり考える授業が,もっともっと広がればいいのにと強く思いました。

未来を担う子どもたちに憲法を身近なものとして考えてもらうことは,本当に大切なことです。
当会としてもこれからどのように関わっていけるか,検討していきたいと思います。

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当会では、憲法に関する勉強会やイベントでの講師の派遣を行っています。
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