2013年7月25日木曜日

自民党細田幹事長代行の発言


 朝日新聞(ウェブ版)によりますと、
自民党の細田博之幹事長代行は22日夜、BSフジの番組で、
憲法改正について言及しました。

「憲法は不磨の大典ではない。法令の一つだ。
日本国憲法というと立派そうだが、日本国基本法と
いう程度のものだ。」


 参院選では、「ねじれ解消が焦点」「アベノミクス」という
報道が続いて、憲法改正含む重要課題は、なにやら意図
的に隠されてしまっていたように思います。(話はズレますが、
参議院は政治勢力がある程度ねじれることを前提に設けら
れているのですから、「ねじれ=悪」だという発想は、つまり
二院制不要説に他なりません。)             


 自民党の改憲草案に危機感を抱く有識者・文化人・ジャー
ナリストそして法律家たちが、この数ヶ月間だけでも盛んに
改憲への警鐘を鳴らしてきました。このたびの参院選の結果
を見て、これらの運動がどこまで結実したのか、まだ分析は
できていませんが、しかし多少なりとも有権者の脳裏に憲法
という言葉を引っかけることができたのではないか、とは思い
ます。


 しかし、肝心の自民党の方々には、まだまだ私たちの声は
届いていないようです。これだけ「憲法は国民が国家権力を
縛るための法」だと、立憲主義について語っていても、聞く耳
を持とうともせず、絶えず自己を省みつつ成長しようという
謙虚な姿勢も見せず、独善的に突き進む態度は、「全国民の
代表」として問題があるのではないでしょうか。

  憲法を変えようというのであれば、まず憲法を学んで欲しい、
そんなシンプルな願いも聞き届けてくれない政権与党が強大
化していく中、愚直な地道な活動が、ますます必要とされて
いると感じる日々です。