「反政権ブロガーに禁錮5年 露、「政敵排除」反発広がる」http://sankei.jp.msn.com/world/news/130718/erp13071822250005-n1.htm
横領罪で訴追された弁護士が、日頃から政権を批判する言動をしていたということで、
政敵排除のために罪を着せたと疑われているわけですね。
訴追されたナワリヌイ弁護士が、
本当に横領をしたのかは分かりません。
もしかしたら、横領は本当にしたのかもしれません。
悪いことをして捕まった人が、たまたま政府批判をすることで有名だっただけかもしれません。
それなのに、なぜ「政敵排除」なんて疑いをかけられるのか。
子どもの頃、普段の行動を理由に濡れ衣を着せられたことはありませんか?
普段「よい子」は、悪いことをしても疑われない。
普段「悪い子」は、何があっても疑われる。
大人の不条理なところですが、政府に対する市民の目も本質は同じ。
(絵本 寺村輝夫『消えた2ページ』http://www.syugo.com/3rd/germinal/review/0025.html)
もし、普段は言論の自由を最大限に保証して、
政府批判をしたからといって不利益な取り扱いをすることなんて絶対にない政府だとしたら、
「悪いことをして捕まった人が、たまたま政府批判をすることで有名だっただけ」
で済むかもしれません。
ロシアが疑われる理由があるはずですね。
政府の「普段の行い」を決める基本的な考え方は、憲法にあらわれます。
憲法草案をみれば、その党が政権をとったらどんな世の中にしたいか、
政府が普段どんな行いをするつもりかが分かります。
政府の「普段の行い」=思想や表現の自由に対する考え方・態度が制限的なら、
「この政府なら、政敵排除のために無実の罪で逮捕ぐらいするかも」
って、思われてしまっても文句は言えません。
「普段の行い」から冤罪を疑われるのって、政府のためにもならないと思うんですけどね。