2016年4月4日月曜日

【緊急事態条項 やっぱ必要ないんじゃない!?広田一議員の質問答弁リポート①】



 今「憲法改正」の最もホットなテーマは緊急事態条項! 
 だって、安倍総理も他の何人もの政治家も、「憲法改正はまずは
緊急事態条項から」と言ってるから。
…という話、あすわかは繰り返ししつこいほどお伝えしてきている
わけですが、3月30日の国会で、広田一議員(民主)の質問に対し、
政府からきわめて重要な答弁がありましたのでレポート&解説致します。
ぜひ拡散にご協力下さい☆

 * 下記サイトで3月30日の参議院 災害対策特別委員会を検索
すると、録画が見られます。広田議員の質問は47分50秒頃からです。
 http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
 

 答弁に立ったのは、河野太郎・内閣府特命担当大臣(防災、規制改革、
消費者及び食品安)です。


 前提としてのそもそも論から確認しますが、「憲法改正しよう」という
議論がどういう順序をたどるべきかというと…

 ① こういうことが起きていて/起きそうで困っている(立法事実)、
       そのためにこういう政策をとりたい
   ↓
 ② そのために必要な法律をつくろう。
   あるいは今ある法律を改正しよう。

   ↓
 ③ しかし、そういう法律は、今の憲法には反してしまう。
   憲法を改正しない限り、そういう法律は作れない。
   ↓
 ④ ②の法律を作るため(①の政策を実現させるため)に、憲法を
  改正したほうがいいのではないか?

 という順番で議論が深まっていく…はずです。
 でも今、安倍総理はじめ熱心な「改憲したい方々」がやろうやろうと
提案している「憲法改正による緊急事態条項の創設」には、そもそも
①とか②が無いのではー?? 
 と、あすわかはずっと疑問を抱いているわけです。

 3月30日の国会では、このことを政府が認めたも同然、みたいな
答弁がばんばん出たのです!


 たとえば、「改憲が必要だ!」という意見には「ガソリンが不足したため、
緊急車両が動けなくなり、助かるはずの多くの命が失われている。」
(→だから緊急事態条項を作らないといけない)というものがあります
(参照:http://blogos.com/article/115200/ 百地章・日本大学教授)。 
 これは①に関するものですね。

 しかし!
 「ガソリンが不足して緊急車両が動けなくなった」なんてことはなかった、
と3月30日の国会で、河野太郎大臣が認めたのです!! 
 ね、そもそも①の事情が、ほんとにあるのか、怪しい…
  

 これから、ちょっと長くなりますが、広田議員の質問により明らかになった
ことを整理しつつお伝えします。
 すごく重要なのでぜひおつきあいくださいね!


(②に続く)