私たちには、生まれながらに自由や権利があります。 私たちには、言いたいことを言って、伝えたいことを伝える自由(表現の自由)があります。 私たちは、これまで身近に感じられなかった憲法について、多くの方々と一緒に情報共有ができたらと思って、このブログを立ち上げました。 たま~にでいいので、ぜひとも立ち寄ってください。 FacebookやTwitterもやっています ご注目ください! facebook:http://www.facebook.com/asunojiyuu Twitter:https://twitter.com/asuno_jiyuu お問い合わせは、peaceloving.lawyer@gmail.comまで なお、みなさまが入手された当会作成のリーフレットや声明文の使用方法については、当会では責任を負いかねますので、一般常識や各種規則に則ってご使用くださいね。
2015年4月23日木曜日
「例外なき事前承認」あぁ安心…なわけがないっ!そもそも憲法違反でしょ
自衛隊を海外派遣する際にいちいち特別立法を作らずに
派遣できるような法整備にしたーーいという政府の下、いわゆる
「恒久法」の準備が進められている中、自民党と公明党は、
政府が自衛隊を派遣する際には「例外なく国会の事前承認が
必要」というルールにしよう、と合意したんだそうです。
(読売新聞の報道はこちら↓ 自衛隊派遣「例外なき事前承認」合意…与党協議)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150421-OYT1T50066.html
そして、この合意について、公明党の山口代表はこんな感じで
胸を張ります。
(NHKの報道↓ 山口代表 例外なき事前承認「画期的」)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150422/k10010056731000.html
(一部抜粋)焦点となっていた外国軍隊への後方支援のための
新たな恒久法、『国際平和支援法』で自衛隊を派遣する際の
国会承認の在り方について「例外なく国会の事前承認が必要と
したことは、かなり画期的な内容だ」と評価しました。
…(-_-)。
皆さん、この報道を聞いて、どんな感覚をお持ちですか?
例外なく国会の承認が義務づけられたんだね、あぁそれなら安心だ!
…って思いましたか?
MASAKA!
まさか、ですよね。
いろんな意味での「まさか!」があります。
まず、「例外無い」といったって、恒久法においては例外がない、だけです。
政府が法整備しようとしているのは恒久法だけでなく、集団的自衛権の行使
を具体化するための、武力攻撃事態法の改正と周辺事態法の改正もあり
ます。この2つについては緊急時には国会の事後承認で足りる(政府の一存
で自衛隊を派遣できる)、ってことで合意したのです。国会の承認なくして、
政府の一存で他国間の戦争に参戦できるわけです。
それのどこが「画期的」なのでしょう?
それに、自衛隊を戦闘地域に派遣する(かなり高い確率で戦争に巻き
込まれるでしょう)ことについて、国会の事前承認が必要だなんて、
当ったり前の話です。
さらに問題の本質を言えば、よしんば事前の承認を得たところで、
自衛隊を戦闘地域に派遣して武力と一体化したような後方支援に
あたらせること自体が、憲法に違反してませんか、というところが
問題なのです。その「恒久法」では、自衛隊が行けるのは非戦闘
地域だけ、という限定が取っ払われます。戦闘地域に自衛隊が行く
のです。「日本が攻撃されて国民の生命が危機に瀕した時に最低限
の防衛をするため」に設けられた自衛隊が、です。
自民党と公明党の合意が、どこから見ても「画期的」ではないこと。
国会の事前承認があるんだからもう安心、などという些末な議論
で決着がつく話ではないこと。 重要なのは、そもそも憲法に違反
してるんじゃないの、ということ。
そこんとこ、国民の皆さんはよぉぉぉく知っておかなければなりません。
(東京新聞の報道はこちら↓ 「例外なく事前承認」は一部 国際
貢献の他国軍支援のみ)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015042290070836.html
こういう、そもそも憲法違反なんだけど、という問題の本質を
どこかにおいやって、ゼッタイ事前承認が必要だから安心してー、
という議論の持って行き方、なんだかゴマカされてる気がします。
安保法制、分かりづらいですよね!
わざと分かりづらくしてるんじゃないの…?と勘ぐりつつ、
あすわかも、少しずつですが、わかりやすく解説していきますので、
乞うご期待☆