2015年3月8日日曜日

立憲主義を説明するのは「偏った」教育?ふっしぎ~


立憲主義という考え方について、とっても不思議な記事を見つけました。


18歳選挙権教室を政治の場にするな<産経新聞>...
http://www.sankei.com/col…/news/150307/clm1503070001-n2.html



 あれ、と思ったのは、この箇所です。↓


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 今年の日教組教研集会でも、中学の授業で「立憲主義」について
「権力を持つ者をしばる」といった説明を強調し、憲法改正を目指す
安倍晋三首相を批判するような授業が報告された。教員の一方的
な考えを押しつけたり、生徒を誘導したりする授業が相変わらず
行われているのが実態だ。

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 「立憲主義」というのは、国民が権力を法で制限をかける(しばる)
という考えのことです。世界中どこの国にも「憲法」という名前の法典
はありますが、近代民主主義国家における「憲法」とは、この立憲主義
の考えに立っていることが本質になっている法のことです。


 日本国憲法も例外ではなく、国家権力が暴走しないように、国民が
国家に突きつけるという形で人権や自由、そしてそれを守るための
政治体制を宣言している最高法規です。


 ですが、まるでこの記事だと、立憲主義を正しく説明することが
「一方的な考えを押しつけている」ことのようです。
例えれば、トライアングルという打楽器は三角形である、と説明
したら「一方的だ」みたいな…うーん(@_@?)(?@_@)


 続けて、この記事は「教員には政治的中立が強く求められ、
政治活動を教室に持ち込むことがあってはならない。」と書いて
いるので、つまり教師が生徒に立憲主義(憲法とは何なのか)を
正しく説明することをとても警戒しているようです。


 ここまで書くのですから、この新聞が考える(信じる)「立憲主義
とはどういう考え方なのか」を、憲法学会の通説などと照らし合わせ
ながらの書いて欲しいですね(^^)/、そうすれば読者も比較しながら
理解を深められますものね。


 プチ営業ですが、
あすわかが作成した動画紙芝居「王様をしばる法~憲法のはじまり~」
はこちらです☆
 https://www.youtube.com/watch?v=zWvD1rjusF8#t=11


 学習会などで、ご自身が読み上げる形でプロジェクターで紙芝居
を上映する場合にはデータを差し上げております。
 http://www.asuno-jiyuu.com/p/blog-page_5739.html


 憲法ってなんだろう、ほかの法律と何がちがうの?という素朴な
疑問にお答えする憲法カフェも、ぜひご利用下さいね(^-^*))