2013年10月4日金曜日

いろんな人がいるんだなぁ

当会事務局の某弁護士は、所属する弁護士会で、障がい者の刑事弁護について学ぶ勉強会に参加しています。

その現場で、相談員の方などと話して感じるのは

「いろんな人がいるんだなぁ」

ということ。


弁護士業務自体、「いろんな人がいる」実感はイヤというほど持てるもの。
いろんな事情を抱えた人がやってくるのですから当たり前です。


自分とは異なる生活、環境、条件…
いろいろな「生(セイ)」があるがあると知ることは、分野が何であれ、
相談を生業とする者にとってはあまりにも当たり前のことなのですね。


そういういろんな人がみんな「人」である、ということ。
当たり前に思っていませんか?

だけど、何が憲法にいう「人」で何が「人」でないか、だって結局人の決めごと。
女性が「市民」として扱われていなかった社会があったように、
「人として尊重する」ための要件を、国家が決めてしまうことだってあるんです。
そこから自分が除外されてしまったら…?


「イマドキ」信じられませんか?
それは、私たちが憲法13条、「個人の尊重」をうたった憲法の下に生まれたからではないでしょうか。
「個」の一文字には、国家が決めた枠に入る存在だけ、じゃなくて、
ありのままの一人ひとりを指す意味が込められているんです。
だから、男の人も女の人も、体が男(女)で心が女(男)の人も、どれにもあてはまらない人も、
子どももお年寄りも、健康な人もそうでない人も、
みんな憲法の下では平等でいられるのです。

こうやって一つひとつ考えると、
憲法の中に、意味のない文字は一つもないんだなぁ、って思います。