2024年12月4日水曜日

緊急事態条項(国家緊急権)の危うさ①



 韓国の突然の非常戒厳令には驚きましたね…。

 政府が憲法体制(三権分立と人権保障)を一次停止させ国家権力をすべて

掌握する…って、それ、どっかで聞いたような…と思いませんでしたか?

 そうそう、自民党が2012年以来、提案し続けている緊急事態条項

(緊急政令)というアレです。

  そんな制度の危うさが実感できた一件でもありました…。


 憲法に創設しよう、と提案する議員もいる緊急事態条項(国家緊急権)。

 一般的には、【戦争・内乱・大災害など、およそ通常の統治システム

では対処できないほどの非常事態に際し、立憲体制(人権保障と三権分立)

を停止し、政治権力を一点に集中させることで、事態に対処する制度】と

定義されます。

 緊急事態条項は、国によって「戒厳令」「非常事態宣言」など呼び名は

多様です。いずれにせよ憲法の一時停止であり、定め方や運用によっては

独裁体制のスイッチ(憲法の自爆装置)になり得、濫用の危険性が常に

伴う制度です。ナチスはこの国家緊急権を巧みに使って独裁体制を築き

ました。