2023年5月3日水曜日

憲法は、権力の歯止め。ただし、国民次第。




 憲法は、権力の歯止め(ブレーキ)です。しかし憲法が単に制定

されているだけでは、残念ながら単なる紙っぺらで、ブレーキには

なりません。市民が政治(家)を、「憲法の理念に沿った政治をして

いるかどうか」きちんと監視・チェックすることで、初めて憲法は

活きたブレーキとして力を発揮します。


 市民が「この法案/この予算の使い道おかしくない?」「あの大臣の

発言ひどくない?」という思いをしっかり形にして発信すること。

そして憲法を無視したり、人権を後回しにするような政治家を容赦なく

次の選挙で落とすことで、「憲法で権力をしばる仕組み」すなわち立憲

主義がうまくまわっていきます。


 憲法12条は、私たちの自由や人権は「不断の努力」がないと保持でき

ないよ、と警告します。外国人、LGBTQ、女性などへの差別を解消

しようとしない政治は、人権意識が欠けるといわざるを得ません。

こんな政治を変える「不断の努力」が必要です。声をあげることでしか、

政治は変えられません。


また、「力には力で対抗するしかない」という方針転換で大規模な軍拡

を進め、攻撃的兵器を保有することは、憲法9条のガン無視です。

その路線は、突き詰めれば確実に核兵器保有にも行き着きます。

ルールなんて知ったことかとばかりにブレーキ(憲法)を壊す権力に、

民主主義国家の危機を感じます。


 平和、というとすぐに「理想論」とか「お花畑」とか揶揄が飛び交いますが、

平和があるから平穏に生活できます。戦争が起こればたちどころに市民

の人権や生活なんて後回しになります。平和と人権は表裏一体で、平和を

脅かす政治(戦争に近づく政治)は、人権を脅かす政治です。


 緊急事態条項や国会議員の任期延長など、想定しがたいケースをムリに

持ち出して改憲を主張する政治家もいれば、憲法を暴力的にガン無視する

首相や大臣もいます。今この社会に必要なのは、憲法にのっとった、

誰ひとり取り残さない、人権最優先の政治です。地道だけれど、声を上げ、

選挙に行きましょう。


<あすわかTwitter>

https://twitter.com/asuno_jiyuu/status/1653589419893624838