菅首相(当時)が日本学術会議の会員任命を拒否した件について、
岸田首相は、「当時の首相が最終判断し、一連の手続きは終了したと
承知している」と述べ、学術会議側が求める任命には応じない考えを
示しました。
● 岸田首相 日本学術会議6人の「任命拒否」変更せず
「当時の首相が最終判断し手続きは終了」 (FNNプライムオンライン)
任命拒否は、憲法23条に違反し(学問共同体の自律性を侵し)、
依然として日本学術会議は法定の定員を満たさない違法状態に置かれ
ています。
こうした人事介入は政府を毅然と批判する学問研究への威嚇になり
かねず、過ぎたことと済ますことは許されません。「本日を第一歩と
し、政府と学術会議の建設的な関係を築き」などと濁さず、任命拒否
の理由を明らかにすべきです。