葉梨法務大臣が自分の役職について「だいたい法相は朝、死刑
(執行)のはんこを押す。昼のニュースのトップになるのはそう
いうときだけという地味な役職だ」と発言しました…。
猛批判を浴びた末に、辞任するそうです。
● 【速報】葉梨法務大臣 辞表提出 “死刑のはんこ”発言で (TBS) https://news.yahoo.co.jp/articles/e5dcf88984de8375900f2b59b83399698c3c2e42
言うまでもありませんが、人の命を奪うという重責のへ理解、また
死刑そのものへの問題意識が欠落していて、法務大臣の資質に欠けます。
発言が報じられた直後、葉梨大臣は「法務省の職務を軽んじるよう
な印象を与えたとすればおわび申し上げる」と官房長官に述べたとの
ことですが、「軽んじるような印象を与えた」どころではなく、
発言はまぎれもなく職務を軽んじています。法務省は入管行政や外国
人技能実習生制度など、国内外から人権侵害を指摘されている諸制度
も管轄する重責を担っています。
安倍政権以来、「任命責任」というものが軽んじられていますが、
「適材適所」だといって葉梨氏に死刑執行の「はんこを押す」仕事を
任せた岸田首相の任命責任も、忘れずに追及されるべきです。