2022年11月11日金曜日

葉梨法務大臣の辞任 死刑執行を軽んじる人


 葉梨法務大臣が自分の役職について「だいたい法相は朝、死刑

(執行)のはんこを押す。昼のニュースのトップになるのはそう

いうときだけという地味な役職だ」と発言しました…。

 猛批判を浴びた末に、辞任するそうです。


● 【速報】葉梨法務大臣 辞表提出 “死刑のはんこ”発言で (TBS) https://news.yahoo.co.jp/articles/e5dcf88984de8375900f2b59b83399698c3c2e42



 言うまでもありませんが、人の命を奪うという重責のへ理解、また

死刑そのものへの問題意識が欠落していて、法務大臣の資質に欠けます。

 発言が報じられた直後、葉梨大臣は「法務省の職務を軽んじるよう

な印象を与えたとすればおわび申し上げる」と官房長官に述べたとの

ことですが、「軽んじるような印象を与えた」どころではなく、

発言はまぎれもなく職務を軽んじています。法務省は入管行政や外国

人技能実習生制度など、国内外から人権侵害を指摘されている諸制度

も管轄する重責を担っています。


 安倍政権以来、「任命責任」というものが軽んじられていますが、

「適材適所」だといって葉梨氏に死刑執行の「はんこを押す」仕事を

任せた岸田首相の任命責任も、忘れずに追及されるべきです。