2025年7月2日水曜日

参政党の憲法草案 読んでみた①

 

 参政党の憲法草案が話題になっていますね!
 その政党が持っている憲法草案から、みなさんの人権や自由をどう
とらえているかわかります💡
もし議員になったらどんな法案や発言が出てくるかも予想できるかも。
 読んで検討してみたので、ツリーをつなげていきますね!
 まずは前文や第一条から~

    

 まず前文と第一条で、政治の実権は天皇にあると(「しらす」=治める)宣言し、
第四条で主権が国にあるとして、国民主権(日本国憲法1条)をそもそも念頭に
置きません。
 同条3項は大日本帝国憲法第三条「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス」と酷似。
天皇を頂点とした全体主義国家を目指しているようです。


 前文の、日本は「国全体が家族のように助け合って暮らす」国だという国家観。
これはまさに敗戦まで日本政府が国民に教育勅語などで徹底的に叩き込んだ
家族国家観(=日本国民は一つの大きな家族、みんな天皇陛下の赤子)です。
家族なのだからワガママ言わずに父(天皇/国家)に従え、という論理です。


 第一条で天皇が神聖不可侵な存在として位置づけられ、他方で国民は天皇を
敬慕することを強制され(前文)、教育勅語や地域の祭祀、愛国心教育が教育上
優先され(第九条4項)、基本的人権を保障する条文もないことからは、国家
神道の強制がうかがえ、思想信条の自由や信教の自由は否定されているといえ
ます。


<参政党 新日本憲法(構想案)>