2019年3月6日水曜日

カルロス・ゴーン氏の保釈条件



カルロス・ソーン氏が保釈されます。

●ゴーン前会長きょうにも保釈 100日超す長期拘束 (東京)
●ゴーン前会長の弁護団、斬新な保釈条件 「知恵絞った」(朝日)
 この保釈条件、どう思われますか?

「住居の出入り口に監視カメラ設置/連絡先を制限した携帯電話の使用/ PCは弁護士事務所でのみ使用」等々…
 当然、法律事務所(弁護士事務所)への送迎もがっちり監視されるので しょう。
 率直な感想として「がんじがらめ」ですよね。  これくらい「がんじがらめ」でなければ、裁判所は保釈を認めなかった わけです。
 
 同時に、それでもいいから保釈されたいと思うほど劣悪な拘禁の環境、 ということも伝わってきます。

 無罪推定がはたらく人間をこのように扱う日本の司法手続き、いまだに 「中世並み」です。  報じられれば、当然、国際的な批判を招くでしょうし、「近代国家としての 人権感覚がそなわっていない国」として白い目で見られることは免れません。  弁護団は、こういう保釈条件を提示しながら、裁判所に対しては「これく らいひどい条件でないと保釈しようとしない自分の薄すぎる人権感覚を自戒 しろ」というメッセージも言外に放ったのではないでしょうか。  それを裁判所が受け取れたかどうかは別として…。