2018年8月29日水曜日

高校生平和大使 「国境を越える」活動


 核兵器廃絶を世界に訴える、日本の高校生平和大使20人が、
ジュネーブの国連欧州本部を訪れ、スピーチと署名提出を行いました。


 署名を手渡されたジュネーブ軍縮会議の事務局カスパーセン氏は、
「皆さんの活動は自分の国だけでなく国境を越える素晴らしいものだ」
と称賛したとのこと。

●平和大使が11万人署名提出 核なき世界願い、国連に(共同)
 https://this.kiji.is/407190595665265761


 昨年、高校生平和大使のスピーチは直前に中止になりました。
 核兵器禁止条約に参加しない日本政府への批判をおそれた、日本政府
の圧力だと言われています。
 今年は例年通り行われて安堵しますが、若者からの率直な批判を怖がる
日本政府の態度に、衝撃が残ります。
 「自分の国だけでなく国境を越える」活動だという称賛で思い出すのは、
日本国憲法の前文です。後半を、引用します。
     ↓
 


 自国が繁栄することでゴールではない、国際社会全体から暴力による
支配(その温床となる貧困)を根絶することがゴールなんだ、という高い
理想に向かう決意。

 高校生平和大使の活動は、この前文どおりの、気高いものです。

 日本政府の姿勢も、少しでもこのようなものに転換してくれればいいの
ですが。