憲法9条から導かれた「武器輸出三原則(武器輸出を事実上禁止
するルール)」。自分は戦争しないけれど他の国の戦争はどうでもいい
しなんなら支援します、というのは「正義と秩序を基調とする国際平和
を誠実に希求」しているとはいえませんし、すべての人に平和的生存権
を保障する憲法前文とも矛盾しますね。戦争放棄を宣言しておきながら、
戦争・大量殺戮アイテムを作って売って稼ぐ(死の商人)という道は
ありえない。
しかし「武器輸出三原則」は、第2次安倍政権の頃から徐々に「条件
に合えば武器輸出もOK」的な感じで切り崩されてとてもゆるい「防衛
装備移転三原則」へと変わり、これを自民党と日本維新の会はさらに
「兵器は何でも作っていいし、どこにでも輸出していい」ルールへと
変えようとしています。そんなこと国民は望んでいましたっけ??
東京新聞の記事をご紹介します。日本維新の会の方針にのけぞります。
● 武器輸出ルール緩和へ自民と維新が協議スタート
歯止めの「5類型」撤廃に前のめり…意義と今後の焦点は (東京)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/456230
<一部引用>
維新は事実上、殺傷兵器輸出の全面解禁を追求する構えだ。
会合で示した「基本的な考え方」によると、5類型だけでなく、
例外として輸出が認められる「国際共同開発」などの仕組みも
全て削除。「被侵略国」や「現に戦闘が行われていると判断され
る国」への移転も含め、「個別の政策判断」で可能とする。
前原誠司安保調査会長は会合後の取材で、日本が米国などから
武器を調達していることを念頭に「『死の商人にならない』という
のは立派な意見だが、他方で死の商人から大量に防衛装備を買って
いるという矛盾を解消したい」と強調。輸出を制限してきた従来の
政府方針が、国内の防衛産業基盤を弱体化させてきたと主張した。
<引用終わり>
この前原氏の発言は、
「死の商人から武器を買うことで死の商人を応援する形になって
いるから、俺たちが死の商人になればよくない?」ということ
ですね。
いやいやいや、そんな矛盾解消の方向ってありえなくないですか。
自分たちは死の商人には決してならないし、死の商人から買う
のももう止めましょう、っていう憲法に忠実な立場に戻ればいい
だけです。死の商人(戦争ビジネス)で稼ぐ道は、経済のために
戦争を望む道です。憲法を無視して、そのようなおぞましい道に
勝手に突き進まないでください。
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#戦争
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