2025年12月27日土曜日

武器輸出全面解禁へまっしぐら 戦争で稼ぐグロテスクな道②

 

 憲法9条から導かれた「武器輸出三原則(武器輸出を事実上禁止

するルール)」。自分は戦争しないけれど他の国の戦争はどうでもいい

しなんなら支援します、というのは「正義と秩序を基調とする国際平和

を誠実に希求」しているとはいえませんし、すべての人に平和的生存権

を保障する憲法前文とも矛盾しますね。戦争放棄を宣言しておきながら、

戦争・大量殺戮アイテムを作って売って稼ぐ(死の商人)という道は

ありえない。

 しかし「武器輸出三原則」は、第2次安倍政権の頃から徐々に「条件

に合えば武器輸出もOK」的な感じで切り崩されてとてもゆるい「防衛

装備移転三原則」へと変わり、これを自民党と日本維新の会はさらに

「兵器は何でも作っていいし、どこにでも輸出していい」ルールへと

変えようとしています。そんなこと国民は望んでいましたっけ??

 東京新聞の記事をご紹介します。日本維新の会の方針にのけぞります。


● 武器輸出ルール緩和へ自民と維新が協議スタート

  歯止めの「5類型」撤廃に前のめり…意義と今後の焦点は (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/456230



<一部引用>

 維新は事実上、殺傷兵器輸出の全面解禁を追求する構えだ。

会合で示した「基本的な考え方」によると、5類型だけでなく、

例外として輸出が認められる「国際共同開発」などの仕組みも

全て削除。「被侵略国」や「現に戦闘が行われていると判断され

る国」への移転も含め、「個別の政策判断」で可能とする。

 前原誠司安保調査会長は会合後の取材で、日本が米国などから

武器を調達していることを念頭に「『死の商人にならない』という

のは立派な意見だが、他方で死の商人から大量に防衛装備を買って

いるという矛盾を解消したい」と強調。輸出を制限してきた従来の

政府方針が、国内の防衛産業基盤を弱体化させてきたと主張した。

<引用終わり>


 この前原氏の発言は、

「死の商人から武器を買うことで死の商人を応援する形になって

いるから、俺たちが死の商人になればよくない?」ということ

ですね。

 いやいやいや、そんな矛盾解消の方向ってありえなくないですか。

 自分たちは死の商人には決してならないし、死の商人から買う

のももう止めましょう、っていう憲法に忠実な立場に戻ればいい

だけです。死の商人(戦争ビジネス)で稼ぐ道は、経済のために

戦争を望む道です。憲法を無視して、そのようなおぞましい道に

勝手に突き進まないでください。


#武器輸出

#死の商人

#戦争

#戦争ビジネス