8月6日、平和記念式典にて広島市の松井市長は、平和宣言の中で
「核抑止論」の破綻を指摘しました。岸田首相の面前で、きちんと
指摘したことは、とても重要ですね。一部引用して紹介いたします。
<広島市 平和宣言(2023年)全文>
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/atomicbomb-peace/346475.html
<一部引用>
こうした中、G7で初めて「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」が
独立の文書としてまとめられ、全ての者にとっての安全が損なわれない形
での核兵器のない世界の実現が究極の目標であることが再確認されました。
それとともに、各国は、核兵器が存在する限りにおいて、それを防衛目的
に役立てるべきであるとの前提で安全保障政策をとっているとの考えが
示されました。
しかし、核による威嚇を行う為政者がいるという現実を踏まえるならば、
世界中の指導者は、核抑止論は破綻しているということを直視し、私たち
を厳しい現実から理想へと導くための具体的な取組を早急に始める必要が
あるのではないでしょうか。市民社会においては、一人一人が、被爆者の
「こんな思いは他の誰にもさせてはならない」というメッセージに込めら
れた人類愛や寛容の精神を共有するとともに、個人の尊厳や安全が損なわ
れない平和な世界の実現に向け、為政者に核抑止論から脱却を促すことが
ますます重要になっています。
<引用終わり>
● 【平和宣言全文】
「核抑止論の破綻、世界の指導者は直視を」広島市長 (朝日)
https://digital.asahi.com/articles/ASR8621XMR84PTIL00T.html