2021年11月5日金曜日

有権者の意思を正確に反映させる選挙制度


 衆院選の比例代表で、立憲民主党と国民民主党は共に略称を

「民主党」として届け出てしまいました。選挙期間中、両党は

正式な政党名を書くようPRしましたが、やはり「民主党」と

書かれた票が大量に発生する結果となり、「案分票」になりま

した…。

 自分の票が、支持する政党に1票分届かず、支持しない政党に

も何割か投票したことになってしまうのは、あまりにも不本意で、

意思表示が正確に反映されたとはいえません。


● 衆院選「民主党」案分票は400万票?

                 「有権者の思い反映されず」 (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20211104/k00/00m/010/199000c



 立憲民主党も国民民主党も、なぜこのようなことが起きてしま

ったのか、今後どのような対策を講じるのか、検証が不可欠です。


 また、島根1区で起きた「同姓同名の候補者」という事件も、

検証されなければ、再び同じことが起きた時に同じ混乱が生じる

でしょう。


 有権者の意思が正確に結果に反映できない選挙制度は、民主主義

にとって致命的です。 

 (そもそもですが)小選挙区制しかり、候補者名・政党名を書か

せる方式しかり、どれくらいこの問題を深刻に受け止めているか

どうかで議員や政党の民主主義への意識も計れます。

諸外国はほとんどが○×をつけたり、マークシート方式だったりで

(日本の国民審査も×印をつける方式なのですから)、改善が議論

されないことは不可解です。

 速やかに制度の改革に向けた議論を進めるべきです。