衆院選の比例代表で、立憲民主党と国民民主党は共に略称を
「民主党」として届け出てしまいました。選挙期間中、両党は
正式な政党名を書くようPRしましたが、やはり「民主党」と
書かれた票が大量に発生する結果となり、「案分票」になりま
した…。
自分の票が、支持する政党に1票分届かず、支持しない政党に
も何割か投票したことになってしまうのは、あまりにも不本意で、
意思表示が正確に反映されたとはいえません。
● 衆院選「民主党」案分票は400万票?
「有権者の思い反映されず」 (毎日)
https://mainichi.jp/articles/20211104/k00/00m/010/199000c
立憲民主党も国民民主党も、なぜこのようなことが起きてしま
ったのか、今後どのような対策を講じるのか、検証が不可欠です。
また、島根1区で起きた「同姓同名の候補者」という事件も、
検証されなければ、再び同じことが起きた時に同じ混乱が生じる
でしょう。
有権者の意思が正確に結果に反映できない選挙制度は、民主主義
にとって致命的です。
(そもそもですが)小選挙区制しかり、候補者名・政党名を書か
せる方式しかり、どれくらいこの問題を深刻に受け止めているか
どうかで議員や政党の民主主義への意識も計れます。
諸外国はほとんどが○×をつけたり、マークシート方式だったりで
(日本の国民審査も×印をつける方式なのですから)、改善が議論
されないことは不可解です。
速やかに制度の改革に向けた議論を進めるべきです。