大規模災害などの緊急時には選挙を先延ばしして国会議員の任期を
延長できるようにする改憲案について、「いつでも条文起草作業に入れる
ところまで議論が進んでいる」といって前のめりに進めようとする自民党。
このような改憲は有害無益だという数々の批判を無視したままです。
● 「いつでも条文起草作業に入れるところまで議論が進んでいる」
衆議院の憲法審査会で今国会初の実質的な審議(TBS NEWS DIG)
https://youtu.be/IdGvmCjDlUs?si=tLOIcPsiWt--jPCc
批判を無視…というのは、実は昨年末、この改憲に向けて概ね意見が
一致している政党に対して、法律家団体と研究者たちが公開質問状を
送りました。いずれもだいぶ前から指摘されていた批判・疑問であり、改憲
に賛成なら必ず説得的に反論できなければおかしい質問ばかりです。
これを、どの政党も無視しているという…💧
<国会議員任期を延長する改憲についての公開質問状>
https://www.jdla.jp/shiryou/shiryou/231226koukai.pdf
緊急時でこそ、国民はその対応を誰に任せるべきか選ぶ必要があり、
「緊急時だから選挙は延長で」といって主権者から選挙権を奪うことは、
国民主権と民主主義そのものへの挑戦で非常に危険です。そんな選挙権の
制限を求める世論などないのに、勝手に条文起草などしないで欲しいです
よね…。まずは質問状に答えるのが先でしょう(まさか、答えられない?)。
例えば、安易に「今は緊急事態だから」という理由での選挙の先延ばし
が可能になれば、どんなに国民が政治や議員に不満を募らせても、延々と
その国会議員たちが居座り続けることもできてしまいます。そのリスクを
どう回避するのか?という質問すら、改憲に賛成するどの政党もスルーな
わけです。ちょっと怖くありませんか。
大切な選挙権(主権)の問題なので、ぜひ自分事として考えて、声を
上げませんか。
「まだちゃんと理解できていないからもっと議論をしてほしい」とか、
「まずは質問に答えて」とかでも構いません。私たちの社会の未来は私たち
主権者がとことん話し合って決める、という仕組みが民主主義です。