はぐらかされても 逃がしません



 日本学術会議の件、菅義偉首相は記者団に対して
「法に基づいて適切に対応した結果だ」と述べたそうです。

● 菅首相「法に基づき適切に対応」 日本学術会議会員任命見送りで (産経)
 https://www.sankei.com/politics/news/201002/plt2010020032-n1.html



 「法に基づいて適切に対応した結果だ」

 …( ゚Д゚) なんの答えにもなっていません、よね。はぐらかしでしかない。

 任命拒否した理由は?理由を聞いているのです。

 任命権の解釈を変えた理由は?これまでの運用をちゃぶ台ひっくり返す
ようなやり方です。


 記者は質問を止めないで下さい。
 「ご指摘はあたらない」と言われても決して怯まず、逃がさず、追及
して下さい。

10月4日(日) あすわか太田啓子弁護士がラジオ出演♪



 あすわか太田啓子弁護士が、ラジオに出演します。

10月4日(日)J-WAVE「ACROSS THE SKY」
https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/?fbclid=IwAR1425LlhHXecCxVO36FbChxYBM-Puvr4p8hg5uBg1d6aHe3gedvacN7jYs
   

 MY BOOKSHELF (10:05―10:25)のコーナーに登場して
ナビゲーターの玄理(Hyunri)さんと本にまつわるあれこれをおしゃ
べりする予定です☆

 大反響を呼んでいる著書『これからの男の子たちへ』に込めた思いや、
自身の取り組みの原点となる一冊、心に残る本の一節などについて…
ぜひお聴きください(^^♪)

「個別の人事案件はコメントを控える」謎回答 受け入れられません


 日本学術会議の推薦者について、菅首相が6名を任命拒否した事件
について、TV各局はしっかり報道しているでしょうか?
なにがどう問題なのか、きちんと整理して国民に知らせているでしょ
うか?


● 菅首相、日本学術会議「推薦候補」6人の任命拒否
                                 「共謀罪」など批判、政治介入か (毎日)
 https://mainichi.jp/articles/20201001/k00/00m/010/145000c



 とても気になる、というか、看過できないことの1つが、加藤官房
長官の「回答」です。

「個々の候補者の選考過程、理由について、これは人事に関すること
ですから、これはコメントは差し控えるということはこれまでの対応
であります。」

「学問の自由ということでありますけれども、もともとこの法律上、
内閣総理大臣の所轄であり、会員の人事等を通じて一定の監督権を
行使するっていうことは法律上可能となっておりますから、まあ、
それの範囲の中で行われているということでありますから、まあ、
これが直ちに学問の自由の侵害ということにはつながらないという
風に考えています。」

 安倍政権下で、人事の掌握・介入という手段を使って「異論を許さ
ない」体制を作りあげた菅氏の政権に、「個別の人事に関することは
コメントを差し控えたい」という理由は使わせてはいけませんよねー。
個別の人事の案件がまさに憲法的に大問題になっているのだから、
「個別の人事案件だからノーコメント」って、何言ってるんだ、って
いう話で…"(-""-)"。
 記者の皆さまは、この「理由っぽいけれどぜんぜん理由になってい
ない謎回答」を受け入れないで下さい。決して、追及を止めないで下
さい。

 それに、加藤氏は「直ちに」学問の自由の侵害にはつながらない、
と述べているわけです。

 そう考える根拠は? とても知りたい。

 しかも「直ちにつながらない」ということは間接的には(じわじわ
と)侵害しても許されると考えているのでしょうか?
 とても知りたい。

 直ちにだろうがなんだろうが「学問の自由」に関わる人事です。
 記者の方々は、質問を止めないで下さい。
 心の底から応援しています。

 私たち視聴者・読者は、厳しい追及をした記事をしっかりシェアなり
リツイートなりして応援し、「なにこれ?」な記事は批判しましょう。
求めている報道がどんなものか、マスメディアの幹部に届くように。

日本学術会議の推薦 菅首相に任命拒否の裁量などない 2


 日本学術会議の新会員について、推薦者の中の6名を菅首相が任命
拒否した事件について、拒否が法律上許されないこと(拒否する裁量
は無いこと)を、渡辺輝人弁護士が解説しているので、ぜひご一読
ください。


● 菅総理による日本学術会議の委員の任命拒絶は違法の可能性 (渡辺輝人)
 https://news.yahoo.co.jp/byline/watanabeteruhito/20201001-00201090/



 加藤官房長官は、首相の任命拒否について、次のように答弁しました。
「もともとこの法律上、内閣総理大臣の所轄であり、会員の人事等を通じ
て一定の監督権を行使するっていうことは法律上可能となっておりますか
ら、まあ、それの範囲の中で行われているということでありますから、
まあ、これが直ちに学問の自由の侵害ということにはつながらない」

 
 まるで、人事を通じた監督権があるかのような物言い(-_-;)。
 何も知らなければ、このまま「そっかぁ、そういうものか」とうなづいて
しまう人も少なくないかもしれません…💦
 しかし、この法律ができたときの国会審議を見返してみると、政府は
次のように答弁しているのです。


<一部抜粋>

 私どもは、実質的に総理大臣の任命で会員の任命を左右するということ
は考えておりません。確かに誤解を受けるのは、推薦制という言葉とそれ
から総理大臣の任命という言葉は結びついているものですから、中身を
なかなか御理解できない方は、何か多数推薦されたうちから総理大臣が
いい人を選ぶのじゃないか、そういう印象を与えているのじゃないかと
いう感じが最近私もしてまいったのですが、仕組みをよく見ていただけば
わかりますように、研連から出していただくのはちょうど二百十名ぴったり
を出していただくということにしているわけでございます。
それでそれを私の方に上げてまいりましたら、それを形式的に任命行為を
行う。この点は、従来の場合には選挙によっていたために任命というのが
必要がなかったのですが、こういう形の場合には形式的にはやむを得ません。
そういうことで任命制を置いておりますが、これが実質的なものだという
ふうには私ども理解しておりません。

<抜粋終わり>

 政府は、「任命制」はごくごく形式的なものにすぎない、すなわち、
首相に任命するかどうかの裁量はないことを明確に答弁しています。
 
 日本学術会議は、権力に対し、専門的見地から政策提言をするブレーキ
役です。多かれ少なかれ政権を批判するのはブレーキ役として当たり前で、
政権に批判的なスタンスをとる研究者を排除することはブレーキの破壊で、
「学問の自由」への侵害にほかなりません。

 政府は、当時の政府答弁と180度異なる行動に出た理由を明確に説明
する義務があります。ノーコメント、なーんてシラをきる筋合いはありま
せん。

 一人ひとりができる形で、メディアや地元の国会議員に声を届けましょう📣

日本学術会議の推薦 菅首相の任命拒否


 菅首相は、日本学術会議の新会員について、学術会議からの推薦者
のうち6名の研究者を任命拒否しました。
昨日の記事にも載せた日本学術会議法7条2項には、学術会議からの
推薦に基づいて、内閣総理大臣が会員を任命すると定められており、
ここに首相の裁量(任命するかどうか判断していい自由)があるかの
ような考えがネット上には散見されますが、まったくの勘違いです。

 任命拒否された研究者の一人、立命館大学の松宮孝明教授が明確に
それを解説しておられます。ぜひご一読ください。

● 「この政権、とんでもないところに手を出してきた」
                           学術会議任命見送られた松宮教授 (京都新聞)
 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/368847



<一部抜粋>

 率直に言うと、「とんでもないところに手を出してきたなこの政権は」
と思った。学術会議というのは、まず憲法23条の学問の自由がバック
にあり、学術は政治から独立して学問的観点で自由にやらなければいけ
ないということでつくられた学者の組織だ。もちろん内閣総理大臣の下
にはあるが、仕事は独立してやると日本学術会議法で定められている。
そこに手を出してきた。

 しかも法律の解釈を間違っている。日本学術会議法では会員の選び方
について、学術会議の推薦に基づいて内閣総理大臣が任命すると書いて
ある。推薦に基づかない任命はない代わりに、基づく以上は「任命しな
い」もないのだ。

 どのような基準で推薦しているかというと、結局その分野の学問的な
業績、そして学者として力があるということを見て決める。これも日本
学術会議法17条に書いてある。推薦に対して「不適格だ」というなら、
それは研究者としての業績がおかしいと言わなければ駄目だ。
ところが、その専門家ではない内閣総理大臣に、そのようなことを判断
できる能力はない。だから結局、機械的に任命するしかないのだが、
今回それをしなかった。任命をしないのならその理由を問われるが、
総理には言うことができないだろう。

<抜粋終わり>


 日本学術会議の専門的知見に基づいた推薦を蹴飛ばせるかどうか判断
する能力は、首相にはありません。任命拒否について政府はノーコメント
としていますが、ノーコメントが許されるわけはなく、単なる政治的圧力
しかありえません。
 国立アカデミーから政権に批判的な研究者を排除する、という、歴史
を振り返れば独裁国家の常套手段を持ち出した菅政権は、さすが、安倍
政権の正当な後継といえましょう。ぜったいに許せません。

厳しく追及をするよう、メディアにしっかり声を届けましょう。

『週刊金曜日』10/2号、 太田啓子弁護士のインタビュー



『週刊金曜日』10月2日号に、あすわか太田啓子弁護士のインタ
ビュー記事が掲載されています✨

「『男らしさ』『女らしさ』の呪縛から自由になろう」
http://kinyobi.co.jp



「男性である自分自身も性差別社会の当事者として生きていると理解
できる大人になってほしいという思いもあります。差別や暴力、ハラス
メントの加害者本人にならないのはもちろん、『女の子たち頑張れ』とか
言う傍観者にもなってほしくない。」


誰もが性差別の加害者・傍観者にならないために。
自分の子どもを、性差別の加害者・傍観者にしないために。
知らないうちに自分に刷り込まれてしまっている「男らしさ」「女らしさ」
の呪縛を一人ひとりが見つめることは、性差別のない社会を築くために
必須のステップです。

ぜひご一読ください!

*『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』
 太田啓子著 大月書店(1,600円+税)
 http://www.otsukishoten.co.jp/book/b516466.html



いってみれば菅氏の常套手段 日本学術会議への人事介入



 10月1日から新しい任期が始まる日本学術会議の新会員について、
同会議が推薦した会員候補のうち数人を菅義偉首相が任命しなかった
ことが発覚しました。。。

* 日本学術会議とは、日本の科学者の国内外に向けての代表機関
(国立アカデミー)で、内閣府に所属しつつ独立して職務を行う
「特別の機関」です。(210人の会員、約2000人の連携会員)
 http://www.scj.go.jp/ja/scj/index.html

日本学術会議法7条2項
「会員は、第十七条の規定による推薦に基づいて、
                   内閣総理大臣が任命する。」


● 菅首相、学術会議人事に介入 
     推薦候補を任命せず 安保法批判者ら数人 (しんぶん赤旗)
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-10-01/2020100101_01_1.html


● 日本学術会議推薦の6人、任命されず 菅首相に任命権 (朝日)
 https://www.asahi.com/articles/ASNB14CDTNB1UTIL01F.html



 推薦者が任命されない、つまり政権による恣意的な人事は前代未聞
のことです。
 任命されなかった数名の中には、立命館大学の松宮孝明教授など、
かねてより安保法制や共謀罪に反対の姿勢を明らかにしてきた学者も
いて、政権に批判的な学者の排除の意図が透けて見えます。

 日本学術会議は、大学・研究機関の積極的な軍事研究を推し進めよう
としていた安倍政権を批判し、軍事目的の研究には参加しない態度も
明らかにしてきました。人事権を濫用して支配するのは菅氏の官房長官
からの常套手段で、政権批判を人事介入でねじ伏せようと考えても不思
議ではありません。


 学問・研究は、「本当にそれで正しいのだろうか」と疑問を持つこと
が本質です。だから研究者が政権や政策を批判することは至極当然のこと
で、知の巨人たちの声には謙虚であるべき権力が、自分に都合いい研究
しか許さないと介入をすれば、「疑問を持つこと」を許されない社会に
なり、文化も研究もおよそ発展などありえず、滅びます。
学問の自由を侵す暴力的な人事介入は、ぜったいに許されないことです。

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