2025年5月14日水曜日

どんな法案? 学術会議はどうなる 💧? 解説by山内志織弁護士


 国会で審議中の学術会議法案。
その問題点を、あすわかの山内志織弁護士がわかりやすく
まとめました(連合通信5月8日付)。

ある組織を支配しようと思ったら、まず人事から。
このことがよくあらわれた法案です。

法案は衆議院を通過してしまいましたが、これから参議院の
審理が始まります。止めるチャンスは、まだまだあります!



2025年5月8日木曜日

とても危険 日本学術会議を特殊法人に作り替える法案

 1つ前の投稿で、学問の自由/大学の自治についてのキホンをおさえました。

https://tinyurl.com/mr3dvsas )



 日本学術会議は「大学の自治」(憲法23条)が保障される学術共同体であり、
高度な独立性が保たれるべき機関です。その人事への介入(任命拒否)の理由
…いまだに説明なし💧
日本学術会議を、政府が運営に介入できる特殊法人に作り替える法案は、日本の
民主主義の政治を深く傷つけかねず、危険です。



 法案に反対する署名は、今この瞬間も賛同者が増え続けています。


 東京大学教職員組合の声明もご紹介します。
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 学者さんたちの難解な研究のことなんて、自分には無関係…と、
他人事のように感じている人は、多いかもしれません。
 しかし、「政府に都合の悪い意見をいう機関を排除する」政府が自由闊達な
議論をするはずもなく、これを野放しにしておけば、いつか「政府に都合の
悪い意見をいう市民」を排除する政治へとつながります。「学問の自由」を
踏みにじる政府は、市民の「表現の自由」だって踏みにじるでしょう。
だから他人事ではなく、自分たちの人生・社会・将来を守るために「この法案は
危険すぎませんか」と声をあげてください。

知っとこ~「学問の自由」「大学の自治」

 

 そもそも学問研究というものは「本当にそれで正しいのか?」と疑問を
持つことに本質があるので、研究者が権力や政策を批判することは至極
当然のことです。権力が自己に都合いい研究しか許さない介入をして
「疑問を声に出してはいけない」社会になれば、文化も学問もおよそ
発展などありえず、滅びます。


 学問の自由(憲法23条)は、単なる「研究者の研究する自由」には
とどまりません。世界の真理を探究する研究者たちが切磋琢磨し合う
コミュニティの活動に政治権力は口出ししてはいけない(自律性を確保
する)、という制度そのものを保障した条文です。難しい言葉でいうと
「大学の自治」といいます🖊


 個々の研究や発表の自由は、思想信条の自由(19条)や表現の自由
(21条)でも保障されています。研究者たちが批判・検証し合い「知」
を蓄積していくプロセスそのものが、文化や科学の発展あるいは国民の
福祉にとってとても大事。政治が「その研究はムダ/この学者は有能」と
介入してはいけない。

6月1日(日)あすわか内山宙弁護士の憲法カフェ✨@日野・南平のすてきな本屋さん

 

 数々の名作コンテンツとからめて憲法を語ってきたあすわか

内山宙弁護士による憲法カフェ、会場は日野に開店したばかりの

すてきな本屋さんです☕



『名作マンガから考える憲法』

14:00~15:30

会場:本屋とキッチン よりまし堂(京王線南平駅)

参加費:1,500円+1ドリンク/オンライン1,100円

お申し込み→ https://tinyurl.com/2j2e5jhk