2018年6月27日水曜日

「産まない人生」は勝手な考え…(゜o゜)


 自民党の二階幹事長の発言が報じられました。
「戦中、戦後の食うや食わずの時代も、子どもを産んだら大変だから
産まないようにしようと言った人はいない。この頃、子どもを産まない
方が幸せじゃないか、誇れるんじゃないかと勝手なことを自分で考える
(人がいる)」


●自民・二階幹事長が発言 産まない方が幸せ「勝手な考え」(東京)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018062702000152.html


 子どもを産み育てる人生を歩むか否かは、個人の自由な選択です、と
わざわざ言わなければならないとは…。

 子宮を支配し、個人の幸せより国家の繁栄が優先する世界を希求したい
人に、自由や人権への理解があるとは思えません。すべての女性への挑戦
でもあります。
 もちろん、産みたくても産めない女性への暴言でもあります。


 自民党議員さんから、このような「産めよ増やせよ」的な発言はたくさん
ありました。つい最近も「3人以上産みなさい」という発言があったばかり。
幹事長までがこのように述べているということは、国民は「自分らしい人生
の選択」よりも「国家への貢献」を優先して考えろ、という価値観は、
自民党の中の一般的なものだと考えるのが合理的です。


 ちなみに…
 戦中の人たちがたくさん産んだのは、それこそ「産めよ増やせよ国の宝」
と号令をかけて、たくさん産み育てて一人でも多くの「兵隊」を増やすこと
で国家に貢献しなけれならないと徹底して教育したからです。まさに国家が
子宮を管理した成果。それを自発的な貢献だと称えるのはゆがんだ事実認識
です。
 敗戦で兵隊が引き揚げてきた結果ベビーブームが起きたことも、それを
「国民が自発的に国家の復興のために産もうと意気込んだ」結果だと、
なぜ言えるのか、なにか正確な調査をした上での結論なのか疑わしいところ
です。