すべての労働者は企業の駒ではなく尊厳ある人間です。
ワークライフバランスは人権の問題です。
高市氏の「私自身も『ワークライフバランス』という言葉を捨てます。」
発言について、日本労働弁護団が抗議声明を出しました。
この発言について「日本を立て直そうと頑張る意気込みを語って何が悪い
んだ」と擁護する方は特に、全文読んで頂ければ幸いです。
日本労働弁護団
「ワークライフバランスの必要性及び重要性を前提とした政治を求める談話」
<一部引用>
言うまでもなく総理大臣は行政の長であるところ、政治を支える国家
公務員はもとより、全国各地の公務員、さらには、民間労働者においても、
行政の長となる者の発言は無影響ではない。高市氏の上記発言は、実際に
働く労働者に与える影響を考慮しておらず、軽薄と言わざるを得ない。
早速、SNS上では、高市氏の上記発言を受けて、ワークライフバラ
ンスを軽視する発言を行う国会議員や経営者が出現しており、また、
長時間労働を称賛する発言を行う経営者も出てきている。高市氏の上記
発言は、一部の経営者にとって「わが意を得たり」と理解され、「労働者は
ワークライフバランスを捨てて働くべき」という流れを生み出す影響を
与えるものである。このまま無批判に放置すれば、仕事と育児・介護との
両立などは遠くに押しやられ、多くの労働者が長時間労働を強いられる
未来が訪れることは想像に難くない。
さらに言えば、国家公務員については、近年、長時間労働が常態化し、
若手・中堅の離職が深刻であるといわれている。そうした状況を受けて、
2025年8月に人事院は大幅な待遇改善に踏み切ったばかりである。
高市氏の上記発言は、行政の長になる者として、こうした動きに水をかける
ものであり、国家公務員の過重労働や離職を加速させるおそれがある。
<引用終わり>
上司が遅くまで働いてるから帰れない、という経験はありませんか?
リーダーの発言は、リーダー自身だけの問題ではなく社会全体の雰囲気に
影響します。高市氏は発言の影響力を自覚すべきです。
#ワークライフバランス
#人権
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