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ごあいさつ

みなさん、はじめまして☆
私たちは、自由民主党の「日本国憲法改正草案」の内容とその怖さを、広く知らせることを目的とする、若手弁護士(弁護士登録期が51期以降=登録から15年以内)の有志の会(略称「あすわか」)です。
現在、当会で作成したパンフレットや紙芝居を使って、全国各地(?)で講演(憲法カフェ、ランチで憲法など)を行っています!
また、イベントや集会に参加したり、声明を発表する、書籍を出すなどもしています。
こういった活動は、FacebookTwitterでも発信しています  ご注目ください!
なお、お問い合わせは、peaceloving.lawyer@gmail.comまで!

最近の記事


今後のスケジュール

2025年8月6日水曜日

日本ペンクラブ なお続く、排外的言論の横行を懸念


 日本ペンクラブの緊急声明をご紹介します。

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「選挙が終わってもなお続く、排外的言論の横行を懸念します」

 https://japanpen.or.jp/




 「排外的言論、デマや差別扇動」が止まないことへの強い危機感、

またそれを許さない姿勢は企業にも求められていることを強く呼び

かけています。

 「当然、出版界も含む言論表現の世界でも問われていることがらです。

デマや差別扇動、排外的言論によって、この社会が後退し崩壊していく

ことを、看過することはできません。」というくだりは、具体名こそあげ

ていないものの、週刊新潮に掲載された高山正之氏のコラム「創氏改名2.0」

を念頭においていると推察されます。

 特定の人を名指しして(アイデンティティに深くかかわる)名前を誹謗し、

国籍・民族を理由に信頼できないかのような敵意をむける差別的な内容です。

 なぜこのような原稿が掲載されてしまったのか、反省と検証が不可欠です。

何度でも繰り返し 「抑止力」の話





 「抑止力によって平和が維持できる」とよく聞きますが、本当でしょうか。
「いざというときの報復の準備」を見せつけて威嚇することで、他国との
信頼関係が増すのでしょうか…??
 むしろ周辺国の不安を煽り、軍事的緊張を高めるのでは?
防衛体制の強化は、自ら戦争の危機を作る本末転倒なように思えます。
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 「抑止力による平和維持」は確実な方法でしょうか?
  どんなに強大な兵器をそろえても、「攻撃されたら倍返しで報復するぞ
(だから武力行使するな)」というメッセージが相手国に伝わらなかったり、
相手国が理性的に行動しなければ、抑止は失敗します。結局、相手国次第の
不安定・不確実なものです。

 例えば、太平洋戦争は勝算がないにもかかわらず、日本は自ら戦争の火ぶたを
切りました。アメリカの“抑止”が効かず、日本を抑え込めなかったといえます。
また、ロシアが侵略戦争に踏み切った上に、今現在も核兵器使用をちらつかせて
国際社会を脅かしているのは、“抑止”の失敗の表れではないでしょうか。

 「力には力で対抗するしかない」路線に転換して防衛体制の強化つまり軍拡に
乗り出せば、際限はありません。日本が周辺国の軍拡に“挑発”されて軍拡に乗り
出したのと同様、周辺国も日本の軍拡に刺激されて更に軍拡を進める“競争”に
なるからです。ひたすら不信感と敵意が煽られ、軍事的緊張が高まります。


 軍拡にはお金がかかります。つまり軍拡を進めると、予算調達のために増税や
福祉の切り捨てが進みます。増税はもちろん、医療、教育、保育、介護、年金etc、
国民の人間らしい生活の大切な土台が切り捨てられれば、どうにかやりくりして
いる市民生活には大打撃です。軍拡は自国の貧困の拡大を招きます。


 「力には力で対抗するしかない」路線を歩めば、必然的に核兵器保有を目指す
ことになります。ロシアや中国など核兵器を持つ大国に見せつける報復力を持ち
たい、という執心にとらわれれば、核兵器保有に行き着きます。それが人類社会に
おいてどれだけ「ありえない発想」かは、論じるまでもありません。


 そもそも日本に、いざとなれば戦争できる/続けられる体力・筋力はあるので
しょうか?
 石油・天然ガスなどの資源を輸入に依存する上に、食糧自給率も低く小麦・大豆
・とうもろこし・菜種油・家畜の飼料などの大部分を輸入に頼る国が、諸外国との
関係悪化で輸入の航路を塞がれたら?戦争以前の問題です。

 他国と関係が良好でないと到底生活を維持できない脆弱な国家に、他国との
「戦争」は非現実的です。憲法尊重擁護義務を負い、完全な人権保障を目指すべき
国会議員が、憲法9条にのっとり全力で戦争を回避することは、手間はかかっても、
最も合理的でコスパ良い選択可能な唯一の道ではないでしょうか。


 出口の見えない不況と貧困の拡大が広がり、現実に人権が脅かされている人が
多数いて、しかも少子化対策や児童手当には「財源が…」云々言って渋るのに、
際限のない軍拡には無条件に税金を注ぐって、お金の使い道が違いませんか?
本当に国民の命・健康・人権を守る気があるのか、国の姿勢が問われます。

 諸外国との関係悪化は、日本での国籍/民族差別やヘイトスピーチにつながり
ます。結局「抑止力」での脅し合い(際限ない軍拡)がもたらすのは貧困や差別
など「戦争の芽」ばかり。
 経済的にも、人権保障の観点からも、平和外交の努力を積み重ねて全力で戦争を
回避することが、一番現実的で合理的です。

日本被団協 被爆80年の声明をご紹介します

  広島原爆投下から80年。

 80年経っても癒えることのない苦しみや、いまだ核廃絶が叶わない
険しい道のりを思うと、言葉になりません。
 被爆80年にあたって日本被団協が発表された声明をご紹介します。
ぜひ全文をお読みください。
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<被爆80年を迎えるにあたって
   ヒロシマ・ナガサキを受け継ぎ、
     広げる国民的なとりくみをよびかけます>



 一部引用
 ↓ ↓ ↓

「唯一の戦争被爆国である日本政府はいまだTPNWに署名・批准しよう
とはしません。核保有国と非核保有国の「橋渡し」を担うとしていますが、
TPNWに参加しない日本への国際社会の信頼は低く、実効性のある責任を
果たすこととは程遠い状況にあります。アメリカの「核の傘」から脱却し、
日本はすみやかに核兵器禁止条約に署名・批准すべきです。

 原爆被害は戦争をひきおこした日本政府が償わなければなりません。
しかし、政府は放射線被害に限定した対策だけに終始し、何十万人という
死者への補償を拒んできました。被爆者が国の償いを求めるのは、戦争と
核兵器使用の過ちを繰り返さないという決意に立ったものです。国家補償
の実現は、被爆者のみならず、すべての戦争被害者、そして日本国民の
課題でもあります。」

2025年7月19日土曜日

参政党の憲法草案 読んでみた ⑦まとめ

 

 ①~⑥まで、参政党の「新日本憲法(構想案)」の条文をかいつまんで

人権の観点から解説してきました!

読んでくださった皆さま、おつかれさまでした…(疲)👏

 全体に通底しているのは、とにかく「人権の思想」がないことです。

この草案では、この国に生きる人々に「自由に自分らしく」生きることは

許されず、権力に支配され奉仕を強制されるコマでしかない。

 人権保障の発想がないので、憲法 によって権力に歯止めをかけようと

いう考えもないわけです。

 別の言い方をすると、参政党の「新日本憲法(構想案)」は、権力に歯止め

をかける最高法規、つまり市民革命以降の近代国家が持つ「憲法」では

ありません。それどころか国民を支配し、権力に従属させるための法です。

日々差別的で人権感覚を欠く暴言を繰り返す神谷代表と参政党候補者たち

の世界観とも、みごとに共通しています。

 今現在「日本人ファースト」のフレーズに共感している人は、自分を

ファースト扱いされる「日本人」だと思っているのかもしれませんが、

憲法草案の五条は血統だけでなく思想次第(権力の胸三寸)でだれでも

非国民として排除しうる体制を示唆します。権力の思想への服従を求める

国家…それは独裁というのでは?


 繰り返します。現在の日本含むいわゆるフツーの民主主義国家が掲げる

立憲主義は、自由・人権を保障し、すべての人が差別されずに自由に生きる

社会を目指すために、権力に歯止めをかける仕組みです。

それを一切捨てて、皆さんの人権をなくしましょう、と提案する政党を、

それでも支持しますか?

#参院選 

#人権 

#憲法


<参政党 新日本憲法(構想案)>

https://sanseito.jp/new_japanese_constitution/



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【参政党憲法草案 読んでみた】シリーズ

① 天皇とか国民主権とか https://tinyurl.com/z8rn9bsj


②「国民」の要件 https://tinyurl.com/5dycdbjf


③「家族」について https://tinyurl.com/a8emhtrj


④権利…のようなもの https://tinyurl.com/4rtwnm9e


⑤教育について https://tinyurl.com/2dsmffku


⑥自衛軍 https://tinyurl.com/3w8v4hr4

参政党の憲法草案 読んでみた⑥


 参政党の憲法草案が話題になっていますね!(もはやしらじらしい) 

 その政党が持っている憲法草案から、みなさんの人権や自由をどう

とらえているか分かります💡

もし議員になったらどんな法案や発言が出てくるか予想できるかも。

検討してみたので、ツリーをつなげていきますね!📣

今回は第二十条について~


 まず、憲法のおさらいです📖

 すべての人が自分らしく自由に生きることが何より大事と考える人権の

思想にとって、平和は「自由に生きるための前提条件」なので、日本国憲法は

9条で戦争放棄を宣言。

 憲法は権力の歯止め。どんなに権力が戦争したい!と思っても、できない

ようにしているのが憲法9条なわけです。



 その上で参政党の憲法草案、第二十条は~というと…えっ、軍隊!?



 そもそも人権保障の規定がほぼない草案だけあって、人権の保障と

表裏一体であるはずの平和主義も、どこにもないようです。

今現在もイスラエルを見れば一目瞭然ですが、あらゆる戦争は

「自衛戦争」の名目で始められるので、侵略戦争も可能な規定です。

 この二十条の恐ろしさは、なんと言っても内閣が勝手に戦争を始め

られるところにあります(3項)。「緊急やむを得ないから」という理由で

国会の承認なく開戦できてしまう国家を目指すとは。。。

(そもそも国民主権も人権保障も否定されているので今さら驚くのも

おかしいかもしれませんが)。


 さらに第二十条は、5項も見過ごせません。

司法権の枠組みから外れた軍事裁判所を設置…となると、公開の裁判を

受ける権利や弁護人選任権などの人権が、軍人には保障されない可能性

があります💧三審制かどうかも不明💧

(ちなみに日本国憲法は76条で特別裁判所の設置を禁止しています。)



 <参政党 新日本憲法(構想案)>

https://sanseito.jp/new_japanese_constitution/



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#人権

#憲法

#参院選

#軍事

#戦争

2025年7月18日金曜日

全国各地での抗議行動! 参政党神谷発言への怒り

 

 参政党の神谷代表が男女共同参画を「間違えた」といい、「経済合理性や

個人の自由だけを求めていたら社会がもたない」から、若い女性が進学せず

に出産するよう促す差別的な政策を提案しました。いかに差別的か、に

ついては先だって記事に書きました→ https://tinyurl.com/y36pbex5

 全国各地で、女性たちの抗議行動が続いています!

 性差別を許さない政治を求めます。

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● 「働くか、子育てか、なぜ女性にだけ2択を迫るのか」

  …太田啓子弁護士が語る、神谷宗幣氏発言への抗議の背景 (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/421469



<一部引用>

 「高齢女性が出産できないのは事実だ」などと神谷代表の発言を肯定

する意見も出ている。

 それに対し、太田弁護士は「文脈を無視している。産婦人科医が科学的に

話すのと、政治家が少子化に絡めて話すのでは意味が違う。『女性は仕事より

出産を優先するべきだ』と、女性の生き方を制限する政策につながっていく。

放置できない」と語った。

<引用終わり>


#参院選

#人権

#性差別

#参政党

2025年7月16日水曜日

あすわか太田×國本×弘川🌻 参政党の憲法草案について徹底トーク📣

 

 あすわかの太田啓子弁護士・國本依伸弁護士・弘川よしえ弁護士が、

参政党が公表している憲法草案を読み解き、その危険な内容について

語り合いました!🌻

人権と真逆の全体主義、国民主権の否定、排外主義、家制度への郷愁etcが

ちりばめられた草案です。ぜひ対談をご一読ください。



● 日本人ファースト、ジェンダー観、家族観……

     弁護士が、参政党「新日本憲法」を読んでみた (マガジン9)

 https://maga9.jp/250709-2/


<一部引用>

太田 さて、おかしいことが多すぎてすべての条文を解説することは

とてもできませんが、最後にもう一つだけ挙げておくと、「自衛軍」に

関するこの条文も露骨で、非常に怖いと思いました。

“第二十条3 自衛権の発動と解除は、国会の承認を必要とする。

ただし、緊急やむを得ない場合は、事後にこれを得るものとする。”

結局は、どんな場合でも政府が「緊急やむを得ない」としてしまえば

事前の国会承認はいらないと言っているわけで、何の縛りにもなって

いないですよね。


弘川 そういえば、神谷代表の著書『参政党と創る新しい憲法』の中

でも、「立憲主義は憲法の特徴の一つにすぎない」として十七条憲法や

大日本帝国憲法が素晴らしい憲法だと強調していました。


國本 参政党への批判というと、どうしても排外主義についてが中心に

なりがちだし、それはそれできっちりと批判するべきですが、こうして

見てくるとそれ以外にも「やばい」ところがたくさんあるんですよね。


弘川 最初に兵庫県知事選の話をしましたが、今、立花氏がどこかで

あのときと同じことをやろうとしても、あれほどの影響力は持てないで

しょう。それは、彼の言うことの多くはデマだとたくさんの人が知るよう

になって、有権者に「免疫」がついてきたから。それと同じように、

参政党の危険性ももっと広く共有して、浸透させていかないといけない

んだと思います。

<引用終わり>


#参院選

#人権

#差別

#憲法