菅首相が、2012年に刊行した『政治家の覚悟』(文芸春秋)を
“改訂”して新書として新たに新書として出版しました。
なんと、「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は
最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」
と公文書管理の重要性を訴えた章を削除して出版されたそうです。。。
● 菅首相の著書、改訂版が発売 公文書管理の記述消える (朝日)https://www.asahi.com/articles/ASNBM5RD7NBJUTFK00Q.html
● 「政府が記録残すのは当然」新書版で削除
菅首相の著書「政治家の覚悟」 (毎日) https://mainichi.jp/articles/20201019/k00/00m/040/269000c
まさか、自分自身の歴史も修正するとは、、、
わざわざ削除する、というのは、タテマエとして「公文書管理は当然」
と言うつもりもない、という積極的な意思があるということです。
安倍政権下の7年8ヶ月間で繰り返された公文書改ざんや破棄・隠ぺい
の数々が、いかに(ミスなどではなく)明確に意図されたものかが分かり
ます。
権力の中で、何が議論され、誰がなにをいい、どのように結論が導かれ
たか、それを記録することは、それこそ太古の昔から重要なこととされて
きました(奈良時代の政治や社会について知ることができるのも、大宝律
令や養老律令で厳しく公文書管理のルールが定められて保管されきたから
です。)公文書がきちんと事実を記録して保管されることで、この国が
たどった道を、いつでも、何十年先、何百年先の未来でも振り返って参考
にする、検証することが可能になります。
いまや、会議の議事録をとらないことすら起きています。
すべてをブラックボックスにして検証不可能にする、現在と未来の国民
への愚弄です。。。国民に見せる必要などない、説明する必要などない、
という傲慢すぎる発想です。
確実に、民主主義は、土台から切り崩されています。
この国の主権者として、この国に生きる一人のものを考える“個人”として
「おかしい」と声をあげませんか。