2020年10月12日月曜日

菅首相は105人の名簿を「見ていない」!? どのアングルからも違法…

 

 日本学術会議の人事への政治介入。

 「会員は日本学術会議の推薦に基づいて首相が任命する」という日本

学術会議法の規定が、学問の自由の観点からも、制定当時の政府答弁

からも、形式的な任命にすぎない(首相が任命を拒否することは許され

ない)ことが明らかになっていますが…

 菅首相が、6人を除外する前の推薦者名簿を「見ていない」と発言

しました。

 首相が名簿を確認した段階で、既に6人は除外されていた、と。。。


● 6人除外前の名簿「見ていない」 菅首相インタビュー (朝日)https://news.yahoo.co.jp/articles/ac44d459c48835e078540e4bbc9f51e39e22768f



 いきなりここへきて何を言い出すと思いきや、めちゃくちゃです…(*_*;)

 では一体だれが何の権限で除外したのか説明を求めます(そもそも、

ほんとうに見てないの?という真偽も含めて)。

 「名簿を見ていない」って、もう、ご飯論法どころの話ではない問題を

生み出しました。

  ↓

● 学術会議側から「文書の改ざん」指摘相次ぐ (TBS) 

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4099708.html


 ・首相に伝わる前に誰かがリストから6人を削ったのであれば、文書

改ざんです。安倍政権下で行われていた公文書のめちゃくちゃな書き換え

が、菅政権にも忠実に継承されているということです。


 ・菅首相が105人の名簿を見ていないなら、学術会議の推薦に基づか

ず任命したことになり、日本学術会議法の規定に反しています。違法です。


 人事介入が憲法上許されないような違法である、という問題が、この

事件の本質です。

 その本質が、「日本学術会議を行政改革の対象にする」とか「そもそも

名簿見てないし」とか、わけのわからない展開でかすんでしまうことだけ

は避けたいですね。

 私たち国民とマスメディアが、その問題の本質を見誤らずに、忘れずに、

諦めずに、質問し続けていくこと。おかしいよ、と声を上げ続けることが、

大事です。


 ドヤ顔で「その批判はあたらない」「適切に処理している」と言い切って

メディアをおじけづかせて忖度させて“異論を許さない政治”を作る手法は、

もう、終わらせましょう。