2015年11月25日水曜日

12月15日 司法と法律家について考えるシンポに倉持麟太郎弁護士が登場!


 倉持麟太郎弁護士が、日本の司法を考える面白いシンポジウムで
ファシリテーターを務めます!
 伊藤真弁護士や、報道ステーションのコメンテーターとしてもお馴染み
の木村草太氏(首都大学東京准教授)という豪華出演陣☆
 どんな法律家を育てるか、は、国家の根幹に関わる重大なテーマです。
人権保障の最後の砦である司法が、暴走する現政権下でどう機能するか、
不安な方も少なくないと思います。司法試験というユニークな切り口から、
法律家を育てることについて考えてみてはいかがでしょう?

http://www.lawyer-mirai.com/contents/yotei_006.html


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憲法と司法試験と“法律家”について
          ちょっとだけ真剣に考える
―有名弁護士が司法試験問題(憲法)を解いてみた!―
~この国の法律家について考えることは、我々一人一人の問題だということ



日時: 2015年12月15日(火)18時~20時

場所: イイノホール Room A1・A2

  (東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング4階)


内容: 伊藤真氏(弁護士・伊藤塾塾長)、木村草太氏(首都
   
   大学東京大学院准教授)による講演、当会代表・久保利
   英明弁護士、副代表・岡田和樹弁護士も交えたトークセッション 等


定員: 120名 
  ※先着順となりますので、お早目にお申込みください。。


主催: ロースクールと法曹の未来を創る会
  (代表:弁護士 久保利英明)


参加費: 無料
  1.件名に「12/15参加希望」とご記入ください。
  2.本文に「氏名」・「所属(肩書き)」をご記入ください。
  3.送信先アドレス:info@lawyer-mirai.com

(お問い合わせ先) 
  ロースクールと法曹の未来を創る会 事務局
  (法律事務所フロンティア・ロー内 担当:弁護士 宮島 渉)
  〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門5森ビル8階
  TEL 03-3596-0271 
  FAX 03-3596-0272 
  info@lawyer-mirai.com

12月9日 太田啓子弁護士の憲法カフェ@世田谷の保育園☆


 民主党が安保廃止法案と安全保障に関する民主党独自の
法案3本を同時に提出することを目指して動いているようです。
  
 民主、安保法廃止に向け年内にも法案まとめる方針
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20151125-00000010-jnn-pol


 独自の法案というものはどんな内容なのか、憲法9条の枠内に
収まっている法案なのかどうか気になります。
ともかく野党第1党である民主党が、安保法案の廃止を目指して
いることについては歓迎すべきことですね。
 憲法違反の法案を民意を無視し憲法も無視して作り上げた、と
いう現政権の暴挙を、民主党は決して許さないんだ、という姿勢を、
国民に見せて頂きたいと思います。

 さて、大人気・太田啓子弁護士が世田谷の保育園で憲法カフェを
開きます☆平日の夜ですので、お仕事帰りにも立ち寄れますよ!
手作りクッキーが頂けるかも、ということで、ぜひぜひご参加下さい(^^)/


日時: 12月9日 18:30~20:30


場所: 喜多見野の花保育園
   東京都世田谷区喜多見3-21-22 
   
* 小田急線「成城学園前」3番のりば
  小田急バス・東急バス(玉07)「二子玉川駅」行 
 「次大夫堀公園」下車 徒歩5分


講師: 太田啓子弁護士 
  (明日の自由を守る若手弁護士の会)



参加費: 無料(カンパは受け付けます)


申込・問い合わせ 連絡先:喜多見野の花保育園 (堤崎)
   tel 03-6411-8290 
   fax 03-6411-8291


申込締切: 12月8日

2015年11月24日火曜日

12月19日 憲法カフェ@豊中市のお知らせ☆


 小谷成美弁護士、年末も憲法カフェに奔走してます!
 テロに備えて緊急事態宣言(非常事態宣言)の制度が
必要なんじゃないか…なんて話が聞こえてきます。
自民党は緊急事態条項を改憲のステップ1にしたいみたい。
でも、本当にそんな制度必要なの?
 冷静に、法律家と一緒に考えてみませんか。


*・゜゜・*:.。..。.:*・*:゜・*:.。. .。.:*・゜゜・**・゜゜・*:.。..。.:*・


憲法カフェ@大阪府豊中市
 みんなでゆったり「憲法カフェ」inすてっぷ


18才から選挙に行けるようになったの知ってる?
ダメだと思う政治家どうしたらいいの~
自衛隊の人が戦争に巻き込まれて死んでほしくない!
でも自分の国どうしたら守れるの?

 クイズや紙芝居、みんなでトークと、リラックスしながらやりますよ。
 今年は女性が選挙権を得て70年の節目です。それも大切ですよね。


日時: 12月19日(土)2時~4時


場所: とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ
    視聴覚室

   (阪急豊中駅下車南口 エトレ豊中ビル5階)


参加費: 無料


講師: 小谷成美弁護士
  (明日の自由を守る若手弁護士の会)



保育: 一時保育あり。1才~小学3年生まで
    要予約 540円


主催: すてっぷ登録団体世話人会


協賛: とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ
    一般財団法人 とよなか男女共同参画推進財団


連絡先: 及川(080-6145-5321)
      寺本(080-3037-2123)

12月13日 憲法カフェ@吹田市のお知らせ☆


 大人気・小谷成美弁護士の憲法カフェが吹田市で開催されま~~す☆
 大阪の皆さまは選挙おつかれさまでした。
…ガッカリされてる方も少なくないかもしれませんが、どんな結果にせよ、
地道に動き続けること。歩み続けること。
 民主主義の歯車を止め、壊すのは「無関心」ですからね!


☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*


憲法カフェ@大阪府吹田市
「憲法カフェ-労働と暮らしのセミナー」



【イベントページ】
https://www.facebook.com/events/1703638753204398/


日時: 12月13日(日) 15:00~


講師: 小谷成美弁護士
   (明日の自由を守る若手弁護士の会)


場所: Studio Citizen
  (阪急千里線関大前駅から徒歩7分、
  吹田市千里山東1-10-4サンシャイン関大前3F)


プログラム
 15:00 受付開始
 15:30 主催者あいさつと
    「労働と暮らしのセミナー」で浮かび上がった課題(山中鹿次)
 15:50~17:00 「憲法カフェ-生存権、労働と憲法を中心にして-」(小谷成美)
 17:00~18:00 質疑応答、意見交換
 18:00~ 希望者で懇親会 


参加費: セミナーの参加費500円
   懇親会参加費1000円(アルコールは実費負担)


 ※セミナーも懇親会も当日申し込みで可ですが、フェイスブックなどで案内します


主催: NPO法人近畿地域活性ネットワーク


後援: 道州制と地域文化社会研究学会


連絡: 090-9875-7157 (お店:西岡) 
  yamshikaransapo@occn.zaq.ne.jp (主催者:山中)

2015年11月19日木曜日

ラッキィ池田さん × あすわか in 大阪 大盛況でした~っ☆


 去る11月15日に開催された、ラッキィ池田さんと
あすわかのコラボイベント
『ゲラゲラポーからケンポーまで 楽しく踊って学んじゃおう in 大阪』は、
満員御礼の大盛況のうちに幕を閉じました~~♪

 今回は、大阪ミナミの繁華街の中のトリイホール。
ホールは満員御礼、パパママキッズ、おばあちゃんが参加して
くださいました。
 「ラッキーさ~~んっ!」という子どもたちの元気な声で、
満を持してラッキーさん登場☆☆ようかい体操第一をみんなで
元気に踊りました。
 大阪の子どもたちだからなのか(w?)、「けんぽう知ってる人~?」
などの質問に一斉に手が挙がります(笑)大人たちは、ともべん
(橋本智子弁護士)の立憲主義の解説に真剣に耳を傾けていました。


 宇宙ダンスの後、指が11本になったと言い張るラッキーさん。
子どもたちがエキサイトしてラッキィさんへ突進!
「国会になってますよ~~っ。」とラッキーさん。大人たちは爆笑!
 その後、みんなで、憲法早口言葉に挑戦しました☆
 休憩を挟んで、後半。子どもたちは疲れを見せず、逆にダンスの
テンションがマックスに!
 ともべんとラッキーさんの話は平和主義へ。
「徴兵制が心配な人?」という質問に、パパママたちの手が挙がり
ました。

 印象的だったのは、ラッキーさんが語った、三波春夫さんの話。
三波さんは戦争に行きたくなかったのに徴兵制で戦争に行き、
仲間が死んでから戦闘行為が怖くなくなったのだそうです。
「誰でも簡単に鬼になれる」と思ったそうです…。

 トリイホールを縦横無尽に遊び回る「個人の尊重」の塊のような
子どもたちを見ながら、ラッキーさんは「この子たちも簡単に鬼に
なれるんですよね」と話しました。響きわたる子どもたちの元気な
声を聞きながら、みんなで、このなにげない日常と平和の大切さを
噛みしめました。

 最後は大人も子どもも総立ちで、憲法ダンス!!
 憲法の話は初めて、という参加者もいらっしゃったでしょう~~
そんな方々とも一緒に憲法ダンスを踊れて本当にいいひとときでした!!




 参加された方々からは、
「分かっているようで分かっていなかったことも多くて、学べてよかった」
「小学生にも分かりやすい内容でよかった」
「子どもと一緒に聴けてよかった」etcの感想を頂きました☆


 ということで大成功だったコラボイベント、
なな、なんと、多くのご期待に応えて、大阪で再び開催決定!


日時: 4月2日(土)時間帯未定

場所: 大阪弁護士会館(大阪市北区西天満1-12-5)

 春休み中です!今回参加できなかった方々にはぜひぜひぜひぜひ
お越し頂きたく♪
 今すぐ手帳に書き込んでおいてくださいね~(^^)/

2015年11月17日火曜日

リーフレット『とりあえず知っておきたい イマドキの改憲のはなし』販売開始のお知らせ☆



 あすわかの新しいリーフレット
 『とりあえず知っておきたい 
        イマドキの改憲のはなし』

 の一般販売がスタートしました!
 専用FAX注文用紙も出来上がりましたので、どうぞご利用ください。





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 明日の自由を守る若手弁護士の会より
 リーフレット
「とりあえず知っておきたい イマドキの改憲のはなし」
  完成&販売開始のお知らせ


 「今こそ改憲」とか「自主憲法」とか…
 自民党さんたちが憲法を変えたい理由ってどんなもの?
 どんな憲法に変えたいの?
 主権者だし、親だし、大切な人がいるし、
 人生と未来にかかわる大切な憲法の事情、とりあえず知っとこ!
 分かりやすくカワイイのが自慢な“あすわかリーフレット”、
 第3弾がついに完成!
 ぜひ、さまざまな場でご利用ください☆


 A4用紙4つ折りサイズ
 1部15円
 500部ごとに500円割引
<送料>
 300部以下:レターパック360円 
 301部以上:宅急便、着払い)


<ご購入方法> 
 ① 専用のFAX注文用紙にご記入の上、

         03-3357-5742へFAX送信
 ② 当会HPのリーフレット注文専用メール
  フォームから注文  http://www.asuno-jiyuu.com/



* 緊急の注文にはご対応できません。
  時間的に余裕を持ってお申し込み下さい。  

* 頂いた個人情報は、リーフレット発送事務に
 必要な範囲でのみ使用致します。

2015年11月13日金曜日

ついに17日から販売スタート! 待望の(?)あすわかリーフレット第3弾キター☆



 安倍首相が、憲法改正に関してずいぶんと踏み込んだ発言を
なさってますね。

 緊急事態条項を入れるとか…?
 いわく「21世紀にふさわしい憲法を」、だそうです。
 安倍首相をトップにいただく自民党はいそげーいそげーと
ばかりに憲法改正を足早に進めたがっているようですが、
 一体なぜ改憲が必要だと考えているのでしょう?
 今の憲法のどんなところをを「21世紀にふさわしくない」と
考えているのでしょう?
 そして、じゃあ一体どんな改正案を提案しているのでしょう?


 憲法は、私たち国民一人ひとりが『自分らしく』生きていくための
土台です。
 自分やかけがえのない人の、自由で豊かで平和ななにげない
毎日があり続けるためのよりどころです。
 だから、その憲法を変えようっという話には、テキトーではなく、
しっかりと向き合い、自分の頭で考え、判断しなければなりません。

 んなこといったって、
 仕事に育児に介護にてんてこまいだし!
 ニュースとか新聞とか読んでるヒマないし!
 難しい言葉とかよく分かんないし!


 と叫びたい、そこのLadies & Gentlemen!

 そんな皆さまのために作りました。
 あすわか渾身のリーフレット第3弾、タイトルは…っ
 『とりあえず知っておきたい 
         イマドキの改憲のはなし』。

 改憲したい人たちの、その理由。
 改憲したい人たちの、その提案。
 分かりやすく簡潔に、解説しました☆
 

 すでに憲法カフェではぼちぼち配り始めていますが、
ついに来週17日から一般発売がスタートです。
(HPから今すぐ注文しても受け付けられませんのでご注意を!)

 1部15円、
 500部お買い上げごとに500円割引、
 送料別途。
 ご注文は10部単位で受け付けます。



 ご家族やお友達の政治トークツールにも!
 憲法カフェや学習会の資料にも!
 街頭での配布アイテムにも!
 自由も民主主義も平和といった私たちの人生の土台が岐路に
立たされる今、あらゆる場面でのお役立ちアイテムです。


 ぜひご活用ください。
 皆さまからのたくさんのご注文、心よりお待ち申し上げます!


 

2015年11月12日木曜日

11月14日 武井弁護士の憲法カフェ@徳島 2連発!!


  ラッキィ池田さんとのコラボイベントを前日に控えた
武井由起子弁護士が、徳島で前夜祭(?)的に憲法カフェ
2連発開催です☆
2連発からの~~コラボイベント、という怒濤のスケジュール、
さぁ武井弁護士ののどの具合はいかに…w?
 徳島エリアの皆さま、そんな武井弁護士のパワフルで軽快な
憲法トークをお楽しみください!
 

① 11月14日午後2時~
 武井先生のお話を聞こう! 

               安保関連法(戦争法)を考える

 安倍自公政権のごり押しで「戦争法」が強行採決されました。
 これからの日本はどうなるの? 安保関連法ってどんな法律?
 子どもたちが戦場へ送られるのでしょうか?

日時: 11月14日(土)午後2時~


場所: 市総合福祉センター2F 
     (小松島市横須町)
参加費無料。


だれでも参加できます。申込み不要。


主催: 9条を守る小松島の会
  連絡先080-3164-9380(小川)


講師 武井由起子弁護士
 =講師プロフィール=
 神奈川県横浜弁護士会所属 これまで徳島県には何度も来県され、
昨年の「秘密保護法」廃止のシンポ、阿波踊りにも参加しながら
「憲法カフェ」などのパワフルな活動をされています。




② 11月14日午後6時半~
 「安保法と憲法とくらしを考える会」発足記念講演


日時: 11月14日(土)18:30~20:30


場所: ふれあい健康館 2F 会議室1 


参加費無料、申込み不要です!


お話し:弁護士 武井由起子さん
 ♪Profile 
 はまかぜ法律事務所 / 横浜弁護士会
 「明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)」メンバー 伊藤忠商事に14年勤務の後、弁護士に。一児の母。憲法カフェを各地で開催し、徳島にももう何度も。
 『強行採決された安保関連法案法!
 これからどうなる?
 私たちはどうする? 』
 武井由起子弁護士なら、何でも聞けそう♪まず憲法の基礎的なことから安保法制まで、わかりやすくお話ししていただきます。そのあと、日本がいったいどういう国に変わってしまうのか、私たちできること、みんなで話し合いませんか♪
主催「安保法と憲法とくらしを考える会」設立準備会
お問い合わせ 080-3167-4021(松岡)

【「国民の安全を守るため」には騙されない】

11月11日。
 

「国民の安全を守るため、国家や国民がどのような役割を果たすべきかを憲法に位置付けることは極めて大切な課題だ」

安倍晋三首相は、参院予算委員会で、憲法改正による緊急事態条項の新設を重視する考えを示したそうです。
 

国民が果たすべき役割を憲法に書きこもうという発想そのものが、
やっぱり立憲主義のこと何も分かってないなぁという感じですが・・・

 
自民党改憲草案によれば、緊急事態条項の主たる内容は、

・首相は、日本への武力攻撃、社会秩序の混乱、大規模な自然災害等の緊急事態に、緊急事態の宣言を発することができる(98条)。

・緊急事態宣言で、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定できるほか、財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に指示ができる。

緊急事態宣言が出た時は、国その他公の機関の指示に従わなければならない。

というものです。

 
憲法は、国家権力が守らなければならないルールですが、
法律は、国民が守らなければならないルールです。

国民が法律を守らなければならないのは、法律が国民の代表者たる国会議員によって作られるものだからです。

自分たちで決めたんだから、みんなで守ろうよ!ということで。
 

ところが。


自民党改憲草案にいう「緊急事態の宣言」が出されると、
国民の代表者たる国会議員が集まる国会で議論することなく、
内閣が独自の判断で、国民が守らなければならないルールを作れることに。

つまり、内閣が「緊急事態だ!」と宣言するだけで、
国民の権利と自由を制限できてしまうのです。

 
震災対策のためということが強調される緊急事態条項ですが、
「濫用の危険性が高い」「私権制限は慎重であるべき」として、
被災地(岩手、仙台、福島、新潟、兵庫)の弁護士会は反対しています。

 
また、被災自治体の首長からも、
「大変だったが、(改憲してまで)制限の必要はないのではないか」
「国の権能を大きくするより、自治体に裁量を認めた方が実情に合った対応ができる」と、その必要性を疑問視する声が上がっています。

 
緊急事態条項は、大規模災害や他国からの武力攻撃等の緊急事態に際し、
首相に権限を集中させることを本質的な内容としています。

 
時の首相が「濫用しません」「基本的人権を最大限尊重します」と宣言しても、
次の首相が同じスタンスでいてくれるとは限りません。

どっかの誰かさんのように、「最高責任者は私だ」と言って、
与えられた大きな権限で、国民の権利を制限してしまうかもしれません。

 
権力は暴走する。


そのことは、日本の歴史、世界の歴史が証明しています。
だからこそ、権力の手足を縛る「憲法」が必要だったんです。
 

「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」(憲法12条)

 
しんどいけど、時々めんどくさくもなるけど、主権者は油断しちゃダメです。
権力の手足を縛っている「憲法」という鎖を、ゆるめてはいけないんです。

 
安倍首相は、次のように述べたそうです。

「憲法改正には国民の理解が必要不可欠だ。引き続き新しい時代にふさわしい憲法のあり方について、国民的な議論と理解が深まるよう努めたい。」

 
忘れてないよ。

安保法制に関して、
国民の理解が十分得られていなくても法整備を進めると開き直ったことを。

採決を強行しても3連休を挟めば忘れると言った傲慢さを。

圧倒的多数の国民が「説明不十分だ」と言っていたにもかかわらず、最後の最後まで野党からの質問にまともに答えず、安保関連法の強行採決に踏み切ったことを。

有識者や世論の多数が違憲と判断し、反対した安保関連法を、強行に成立させた、
その国民無視・憲法無視の姿勢を。

 
権力は暴走する。
だから、暴走の糸口は、わずかでも与えてはならない。

緊急事態条項は、暴走の糸口になりかねないものです。

「国民を守る」
その決まり文句には、もう騙されません。

2015年11月9日月曜日

明日(11月10日)院内集会! 自由と民主主義を守れ-自民党改憲案にNO!-



 明日の午後、自民党が目指す改憲にハンターイ!と警鐘を鳴らす
院内集会が開催されます。

 

 
 よくメディアの世論調査で「憲法改正に賛成ですか?」という質問が
ありますね。
 それって、なんか、答えづらくありませんか?
 憲法改正っていったって、どこの条文をどう変えることについての
質問なんだろう…って、考えちゃいますよね。
 今夏、たくさんの国民が真剣に考えた戦争放棄(憲法9条)について、でしょうか。
 あるいは、他の人権の規定に問題がある…のでしょうか。
 それとも憲法改正の手続(96条)を緩くするという話でしょうか。

 自民党が提案する改憲は、「自衛隊を国防軍にする」だけではありません。
(いや、これだけでも十分ギョっとするものですが)
 立憲主義を否定して、天賦人権の考えも否定して、
「(権力が望む)あるべき日本人に人権を認める。」
「公益および公の秩序を根拠に人権の制約が可能になる。」という世界観を
土台にして国民をしばる法へと憲法の性質を大転換させるものなんです。

  13条や24条も抜本的に改正して、「尊重されるのは『個人』ではなく
『あるべき日本人』」「社会の基礎単位は個人ではなく家族」という価値基準
の変革も提案されています。

 
 この提案は、
 分かりやすくいえば、近代国家を続けますか、止めますか、という選択です。

 
 戦争法をムリヤリ作ってしまった政権や与党がどんな世界観で政治を動かし
ているのか、どんな国家を目指しているのか、今こそしっかりと頭に入れて、
危機感を共有しましょう。
 あすわか弁護士2名(打越さく良弁護士・太田啓子弁護士)が登壇&発言予定です☆
 たくさんの方々のご参加、お待ちしています!
 


自由と民主主義を守れ-自民党改憲案にNO!-

日時:11月10日(火)15:00~17:00

 
場所: 衆議院第2議員会館多目的会議室


発言(予定):伊藤真さん(伊藤塾塾長)、打越さく良さん(弁護士)、
           太田啓子さん(明日の自由を守る若手弁護士の会)、
       清水雅彦さん(日本体育大学教授)、
       髙田健さん(許すな!憲法改悪・市民連絡会)


-参加無料-


 民主主義と立憲主義と平和主義を根底から覆す「戦争法」が、多くの
国民・市民の反対と不安を押し切って9月19日強行されました。
 安倍総理は来年7月の参院選後に憲法改正の発議をする意欲を示して
います。そこで、自民党改憲案について、様々な立場の方々から発言を
受けながら深く議論していきたいと思います。
 たくさんの市民、メディアのみなさんの参加をお待ちしています。
ぜひお集まりください!


連絡・問い合わせ:小西洋之事務所(03-6550-0915)


仁比聡平事務所(03-6550-0815)


福島みずほ事務所(03-6550-1111)

11月12&20日 武井弁護士の憲法カフェ2連発☆


①11月12日 憲法カフェ@川崎


日時: 11月12日(木)10~12時
   (13時までフリートークできます)


場所: パークシティ新川崎I棟 A集会室


お話し:弁護士 武井由起子さん
  (明日の自由を守る若手弁護士の会、
     はまかぜ法律事務所、横浜弁護士会所属 )
   5歳児のママ、お茶淹れが得意、ワイン大好きです。


   
参加費無料


参加申込: 下記までご連絡下さい
    libertyblue376@yahoo.co.jp


♪かる~く見学気分で…♪
気になりながらもついつい敬遠してしまう「憲法」。
「私たちとどんな関係なの?」いろいろ分かると見えてくるかも…
気さくな弁護士さんが、易しく解説して下さいます。
みんな初心者です。この際なんでも聞いてみましょう。
知識をお持ちの方も是非ご一緒に。
保育は特にないのですが、お子さまをお連れの方もご遠慮なくどうぞ。
お茶でも飲みながらおしゃべりしませんか?



②11月20日 憲法カフェ@国領


☆国領サロンde憲法カフェ☆
 安保法案 通っちゃったけど「これから私たちに何ができるの?」
 「違憲!」との反対を押しきって成立した「安全保障関連法」の、
どこが問題なのか?これからどんな風に世の中が変わるのか?
 そこに私たちにできることはあるのか?
 色々不安になってしまいますね。“あすわか”=『明日の自由を
守る若手弁護士の会』会員の武井由起子弁護士にわかりやすく
お話していただきます。
お茶を飲みながら気楽に武井さんに疑問に思っていることなど
聞いてみませんか?


日時:2015年11月20日(金)10時~13時
   (12時まで講演、その後先生といっしょにお話ししましょう!)


場所:東京YWCA国領センター


参加費:700円(学生:500円)
   (お茶・お菓子付き)


託児あり


講師: 武井由起子弁護士
   (明日の自由を守る若手弁護士の会)


申込み・お問合せ: kokuryo@tokyo.ywca.or.jp
          042-483-5151

11月29日 憲法カフェ@泉北のお知らせ☆


  ラッキィ池田さんとあすわかのコラボイベントが、
15日と迫ってきました!もう定員オーバーとの噂、
この人気っぷりに一同感動です。

小谷成美弁護士は準備に奔走しつつ、でも憲法カフェの
ペースは全く落とさず、快進撃を続けます(^^)/


☆ 憲法カフェin泉北
    (11月29日)を開催します ☆
 ―アンポほうせいって何? 
       アンポ法制でどうなるの?―


  国会で安保法制が出来ました。
 「賢くなくっちゃ子どもを守れない」時代が来ようとしています。
安保法制で何が変るの?私達そして、これからの若者や
子ども達にどう影響するの?
 いまさら聞けない「アンポ法制」や「憲法」のこと。
 始めての方でもわかるお話しをケーキとお茶でお母さん弁護士
の小谷先生に教えてもらいます。まず始めの一歩は知ることからです。
 お母さんもお父さんも、そしてこれから当事者になっていく若い方や、
孫さんのいる方までご参加ください。


日にち: 11月29日(日)午後2時~4時

講師: 小谷成美弁護士
  (明日の自由を守る若手弁護士の会・
            のぞみ共同法律事務所)
 

会場: オーガニック畑キッチン 結
   (大阪府堺市南区釜室122)
https://www.facebook.com/%E7%95%91kitchen%E7%B5%90-342026812557697/


参加費  1000円 定員20名ほど
    (シフォンケーキとコーヒー付き)


お申込み・お問い合わせ
 → 090-3826-6590(午後5時より・田中まで)
  → 072-283-1406 (畑キッチン結)



11月23日 武井弁護士の憲法カフェ@横浜のお知らせ☆


 ママの会@神奈川presents
       憲法カフェ第2回(横浜)


 日本国憲法について、あらためて知りたいけれど、難しそう?
 憲法は、私たちの生活にどう関係があるの?
 自民党改憲草案では、何をどのように変えようとしているの?
 弁護士の武井由起子さんが分かりやすく解説してくださいます。
お気軽にご参加ください。お子さま連れOK、ママじゃなくてもOKです!


日時: 2015年11月23日(月・祝)
    9:30~11:30(受付9:15~)

場所: 横浜駅西口ちかく
   (お申込みの方にご連絡します)


講師: 武井由起子弁護士
   (明日の自由を守る若手弁護士の会)


参加費: 大人1,000円/子ども無料


* お子さま連れ歓迎です!お席でごいっしょに、または
 会場内のキッズスペースでご参加ください。
 また、お飲物・軽食をご持参いただけます。


主催:ママの会@神奈川


お問合せ・お申込み先: mamakenpo1123@yahoo.co.jp
 メールのタイトル(件名)を「11/23憲法カフェ参加希望」、
 ①参加される大人の方全員のお名前
 ②ごいっしょのお子さまの人数
  をご記入の上、
 mamakenpo1123@yahoo.co.jp  までご連絡ください。

2015年11月7日土曜日

11月21日 憲法カフェ@『はたらく女性の中央集会 in さいたま☆


 我らが竪十萌子弁護士、連日大・大・大活躍ですYO!
 21日は『はたらく女性の中央集会INさいたま』の分科会で
憲法カフェを開催します☆
 



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『はたらく女性の中央集会INさいたま』
第1分科会
 
日時 11月21日 13時~16時

場所 埼玉共済会館 401号室

参加費 1000円


内容: 「憲法違反の法律で戦争する国作りは許せない」との闘いを
  広げている女性達で集まり,情勢を学び,各地での取り組みの
  方法や,職場や地域で起きていることを交流しながら,憲法を
  守り生かす力を大きくしていく会です。




11月20日 竪十萌子弁護士の憲法カフェ@東大宮☆



 ママ弁護士と憲法☆カフェ 
  ~一緒に学ぶ初めての憲法~



今ニュースでよく聞く「安保法案」…これってなに?
竪弁護士とお茶を飲みながら学んでみませんか。


日時: 11月20日(金)10:00~11:30
   (受付9:45~)

  講座終了後、お弁当持参でランチ(自由参加)
 


場所:東大宮コミュニティセンター 和室
  (JR宇都宮線 東大宮駅徒歩3分 駐車場なし)
   http://www.shisetsu.city.saitama.jp/Public/PC/shisetsu/303.html


会費: 600円※要予約


持ち物: マイカップ筆記用具子どものおもちゃ(必要な方)
   ランチ参加の方はお弁当


* お持ち込みの食べ物について
  アレルギーっ子の命にかかわるとがあるため、お弁当の
「卵・乳・小麦・そば、落花生・ごま」の持ち込みを禁止させて
いただきます。(乳児ミルク・醤油は可)
 分からない場合、持ち込む場合は、お声掛けください。
 こちらで配慮します。


~竪十萌子弁護士プロフィール~
 たて・ともこ 埼玉県出身。県立大宮高校、中央大学法学部を卒業後、
同大法科大学院を修了し、2007年に弁護士登録。
埼玉中央法律事務所(同市大宮区)に勤務。一児の母親。

明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)
 http://www.asuno-jiyuu.com/


<お申し込み方法>
 メール件名は「ママ弁護士と憲法☆カフェ 申し込み」として、
 以下の内容をメールに記載してください。
 申込先メールアドレス 
noichigo51@yahoo.co.jp
 ・お名前
 ・お子様のお名前
 ・月齢
 ・連絡先電話番号
 ・住所(市区)
 ・配慮すべきことがあれば(アレルギー・車椅子など)
 ・パルシステム埼玉組合員の場合、組合員番号


<お申し込みメールアドレス/お問い合わせ>
 noichigo51@yahoo.co.jp

HPはこちら→http://no1go.exblog.jp/

2015年11月6日金曜日

11月7日 大人のための憲法カフェ@浜松のお知らせ☆


~大人のための憲法カフェ開催!~

薫り高い本格コーヒーを楽しみながら、憲法を語り合ってみませんか?
安保、改憲、平和…
今、気になる問題を弁護士さんのお話を聞きながら気軽に学ぶ、
大人のための憲法カフェです。
大人の皆さま、学生さん、是非お越しください♪


◆日時: 11月7日(土)19:00~21:00


◆講師: 内山宙先生
  (明日の自由を守る若手弁護士の会所属)



◆場所: 自家焙煎コーヒー・紅茶専門店 Scene(シーン)
    浜松市中区上島1丁目13-8
    遠鉄上島駅より徒歩6分 
    駐車場 10台あり
  (満車の場合は近くの別の場所にご案内します。)


◆参加費 1000円(講座代、ワンドリンク含む)
     学生さん 500円 



*学生さんはワンドリンク500円のみで参加できます。

*ピースストラップのおみやげ付(選べます)
*飲み物はコーヒー、紅茶、ハーブティから選べます。

*お食事をされたい方は18:00までに入店してオーダーしてください。

*参加申し込みはFBイベントページのフォームかメールでOKですが、
 事前にチケットを販売しています。必要な方はメールにてお知らせください。
 チケットをプレゼントにいかが?

 FBイベントページ
 
https://www.facebook.com/events/1054402684591732/

 申し込みメールアドレス
peace_for_all_hamamatu@yahoo.co.jp
 


◆定員 20名 
  (入れる人数に制限があるため、事前に参加をお知らせいただけると
 ありがたいです。) 


◆今回は夜の開催のため、お話が一緒に聞ける年齢のお子さんのみ
 お連れ下さい。託児、キッズサポートはありません。 


◆連絡先 浜松ママの会 
  peace_for_all_hamamatu@yahoo.co.jp

FBイベントページ
https://www.facebook.com/events/1054402684591732/

カフェのイベント告知
http://sceneblog.hamazo.tv/e6444500.html

カフェの紹介記事
http://www.at-s.com/sp/gourmet/article/cafe/coffee/127199.html



今冬、福岡で女子会憲法カフェ☆


 福岡の女子のみなさん!憲法カフェ女子会バージョンを行います!!
 政府の言う女性が輝くって?両性の平等とはなんぞや?
テレビや新聞で言ってたけど、安保法が憲法違反ってなんで?
憲法改正って?
 素朴な疑問にあすわか女性弁護士が解説、ゆったりした雰囲気の
なかで女子だけで気兼ねなく疑問解消しませんか。


日時:
①2015年11月28日(土)14~16時
   講師 徳永由華 弁護士


②2015年12月12日(土)11~13時 
 講師 山﨑あづさ 弁護士



場所: 唐人町寺子屋「とらきつね」
   http://tojinmachiterakoya.com/index.html
  地下鉄唐人町駅・4番出口から徒歩数分!
  (黒門橋交差点そば成城ビル1F)


参加費: 500円(資料代)+現地でワンドリンク


※②12月12日は、ワンドリンクに替えてお弁当(800円程度)を
注文することができます。要予約のため、お弁当をご希望の方は、
申し込みの際にお申し出ください。


事前予約優先(定員20名)☆


ご予約先: 福岡南法律事務所 徳永
   (TEL:092-554-7110・FAX 092-554-7123)
    y-tokunaga@juno.ocn.ne.jpまで、次の事項をおしらせください。
 ・ご氏名
 ・ご連絡先電話番号
 ・メールアドレス            
 ・参加希望日(上記①か②、②はお弁当予約の有無)    




2015年11月5日木曜日

夫婦は別姓を望んじゃいけないの-?ついに最高裁大法廷で弁論


 夫婦同姓を定める(夫婦はどちらかが姓を変え、同じ姓を
名乗らなければならない)民法750条が憲法違反であり、
女性差別撤廃条約に違反するとして、国に対し損害賠償を
求める裁判が最終盤を迎え、11月4日、最高裁の大法廷で
弁論が開かれました。

 いよいよ最高裁が、この民法750条が憲法違反且つ無効で
あると判断し、選択的夫婦別姓(夫婦が同姓にするか別姓に
するか選べる制度)が実現する可能性が高まってきました。

 結婚したら同姓にするか別姓のままか選べた方がいいよねー、
という話をしていたとき、結婚して夫の姓に変えた女友達に、
こう言われたことがあります。
「でも、そんなの望んでるの、一部の人でしょ?」

 そうかもしれませんね。

 でも現在の「結婚したら夫婦どちらかが配偶者の姓にしなければ
ならない制度(民法750条)」は、夫婦になっても別姓のままでいる
という選択肢を用意していません。
 夫婦になってもそれぞれの姓のままでいることを望む人たちから、
その選択をする権利を奪っているわけです。
 このまま、権利を奪っていていいのでしょうか?
 生まれたときから馴染んでいる自分の名前を結婚しても変えたく
ないと強く思っている人は、確実に、います。
 そして、「自分の名前のままで生きていきたい」という思いは、
「自分のままでいたい」という思いとも共通するものです。
 永年自分のものとして染みこんでいた氏を、結婚の際に変えな
ければならない苦痛を前に、大きな喪失感に襲われる人は決して
少なくありません。
 姓名を変えなければならない問題は、深刻なアイデンティティの
問題であり、憲法13条が保障する「尊厳ある個人として自分らしい
人生を歩むこと」を侵害するれっきとした人権問題です。
そしていまだに残る「女は嫁ぎ先の名字に変えるもんだ」という
無言の差別的圧力は憲法24条の精神と相容れず、
民法750条は、この差別的意識を温存させる装置として機能して
しまっているのです。


 結婚して相手の姓になることに喜びを感じる人の気持ちが
尊重されるのと同様に、結婚しても自分の名前のままでいたい
と思う人の気持ちも尊重される制度であるべきです。
実現が期待される「選択的」夫婦別姓は、夫婦同姓を望む人に
別姓を強制するものではありません(同姓になることも、別姓の
ままでいることも選べる制度です)。


 
 そんなに旧姓のまま生きていきたいなら、通称使用で十分
じゃないか…という声もあるようです。
 でも、戸籍上の氏名を使わなければならない場面はたっくさん
あります。
 海外旅行をする、銀行口座を作る、保育園の申込み、児童
手当などの公的な申請、クレジットカード、病院…。
 ちなみに私たち弁護士は、どんなに通常業務を旧姓(通称)で
行っていても、破産管財人や成年後見人など裁判所から依頼を
受ける事件では、戸籍上の氏名を使わなければなりません。
官僚時代は通称を使用していたのに、最高裁判事になった
途端に通称使用ができなくなった女性判事まで存在します。


 結局、この場面では通称でいいけれど、この場面では戸籍上
の名前でなければならない…という大きな負担を「別姓を望む人」
にかけてしまうわけで、通称使用では解消されません。

 実はこの選択的夫婦別姓という問題は、憲法の特性を非常に
よくあらわしている問題です。
それは、
「多数決によっても侵害されてはならない少数者の人権・尊厳を
守るのが憲法である」
 だから、国会の多数決でつくられた法律が憲法違反だった
場合には、最高裁判所が法律を無効にすることができるのです。

 残念ながら安倍政権の閣僚メンバーの多くが、「夫婦別姓は
家族の絆を弱め、崩壊させる」という“信念”から、こうした制度
改正に反対している(少なくとも、そういう思想団体に所属して
いる)ため、夫婦別姓の問題が憲法13条や24条に関わる人権
問題であるという認識がないようです。 国会で選択的夫婦別姓
が実現されそうにない今、夫婦別姓を望む人の権利を守ることが
できるのは、最高裁判所です。

 日本が“人権後進国”として永年国連から勧告を受けてきた、
この大きな人権問題について、最高裁がしっかり憲法違反であり
無効であると断じてくれることを祈ってやみません。


 夫婦別姓、最高裁で問う 原告「結婚境に自分の存在失う」 
結審、年内にも判決 (朝日新聞)
 http://www.asahi.com/articles/DA3S12051654.html


 再婚禁止期間訴訟:夫婦別姓も初判断へ 違憲訴訟、最高裁で
弁論 (毎日新聞)
 http://mainichi.jp/shimen/news/20151105ddm001040134000c.html


 「選択的夫婦別姓」「再婚禁止期間」年内にも最高裁憲法判断へ
 家族のあり方関わる民法規定、慎重論根強く (産経新聞)
http://www.sankei.com/affairs/news/151104/afr1511040024-n1.html

2015年11月4日水曜日

エンタメ憲法シリーズ 映画『ギャラクシー街道』


 三谷幸喜ファン待望の新作映画『ギャラクシー街道』。

 観に行こうかな?と思っているのに、ネット上の下馬評が気になって迷っている方もいらっしゃるかもしれません。

 そんな方は、未来の宇宙を舞台にした映画の世界を、憲法という視点から眺めてみることで、

たとえばYahoo!映画あたりの評価とは違う楽しみ方を見つけられるのではないでしょうか?

 

 「時は西暦2265年、木星と土星の間に浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人工居住区)「うず潮」。
そこと地球を結ぶスペース幹線道路「ルート246666」」(※映画公式サイトより。)
の沿道にある、宇宙のハンバーガーショップを舞台とするこの映画。

 当然、地球人もやってくれば、地球人と同じ外見の宇宙人も、そうでない宇宙人もやってきます。

 地球の常識なんて通用しません。

 宇宙人に会ったことなんてない(ほとんどの)私たちは、
地球人同士の小さな違いがもとで争ったり憎み合ったりしますが、

 宇宙人のあんな生態やこんな習性に比べれば、
地球人同士の違いなど、なんてちっぽけなものなんでしょう。

 

 とはいえ、あまりにも大きすぎるその違いを、簡単に受け入れられる者だけではありません。

 序盤、ハンバーガーショップにカエル型宇宙人・ズズが来店し、マグロバーガーを注文するのですが、

 店主のノアは、接客した妻を呼びつけて、追い出すように言います。

 カエル型宇宙人が座ると、椅子が濡れるから、と。

 

 結局、カエル型の彼はブルーシートを敷いた座席で食事をするのですが、

「お店に来た客が、特定の人種(宇宙人の場合は人種じゃないのか…)、
または民族だからという理由で入店を拒否される」ということは、
ここ日本でもときどき起こっています。

 最も有名なのは、小樽の銭湯で、日本国籍を持つ外国出身男性が、
外見が外国人であるという理由で入浴を拒否され、訴えを起こした事件でしょうか。

 この事件では、男性の入浴を拒否することが、人格権という重大な利益の侵害であって、

不法行為(人の権利や利益を侵害すること。損害賠償が発生する理由になる)
にあたる、という判断がなされました。

 

 こういう場合、「侵害をされた」と訴える側も、訴えられる側も、
国や地方自治体などの権力ではなく、どちらも市民(個人や、個人が経営している会社)です。

 そういう場合、裁判所は、直接「憲法違反」とは言いません。

 なぜなら、あすわかファンの皆さんはすでにおわかりかと思いますが、

 憲法とは、主権者である国民が、権力を縛るために「これを守って政治をしなさい」と突き付けるものであって、

 市民同士のルールを直接定めるものではないからです

(それを定めるのは、民法など法律の役目です)。

 とはいえ、法律を制定するのは、国(国会)です。

 国会が法律を作るときには、憲法を守らないといけないのは当然ですが、

 それ以上に、憲法が実現させようとしている理念、
簡単に言えば、すべての人が生まれながらにして自由で平等な存在として生きていく、ということを、

 ただ国が守るだけではなく、国ががんばって、市民にも浸透させていかなくてはならない。

 だから、国が法律を作ってそれを適用する(使う)ときにも、

 憲法の言っていることを生かすようなやり方で、しなくてはならないのです。

 だから、たとえば不法行為(人を殴ってけがをさせたら損害賠償だよ、とかそういう話)について定めた法律(民法の709条に書いてあります)を使うときに、

 人種差別をしたり、その他憲法14条に書いてある平等に反するようなことや、

憲法13条に書いてある個人の尊重に反するようなことをやったら、

(正確には、やった方の権利利益と比較するなどの調整を経て、ですが…)

そのことで傷ついた人の精神的損害を賠償しなくてはならない、と判断されることがあるよ。
という結論になるわけです。

(※このことを、専門用語で「間接適用」といいます。
民法とかの、市民同士のルールを定めた法律を通して間接的に、憲法の理念を実現させるという意味です。)

 

 映画の舞台は宇宙なので、さすがに日本の憲法は及ばないと思いますが、

 立憲主義は世界じゅう(宇宙も?!)で共有されていくべきルールです。

もし、店主が「カエル型入店禁止」などと言い出したら、訴えられて負けてしまうかもしれません。

「国民は憲法を守る義務がない」のはそのとおりですが、

国が憲法を守るために積極的になればなるほど、

国民も、憲法に書いてあることを前提に、お互いを尊重して生きていくことが必要になってくるのです。

 

(いや…。まさか、ズズちゃんでこんなに引っ張るとは。笑)

 

 あまりにも、いろんな人(?)がいすぎる宇宙の世界。もし誰かが、

「足元がビショビショのカエル型は、汚いから出て行けー!」

「●●人は見た目がオッサンのくせに出産するな!出て行けー!」

「人前でも構わず脱皮する●●人は不快だ!出て行けー!」

なんて言い始めたら、物語は成立しなくなってしまいます。

そんなことを言わないで、自分たちとは全然違う生命体の存在に、驚いたりたじろいだり困惑したりしながらも、

何とかお互いを受け入れて成り立っているのが、
未来の宇宙、そこに生きる者たちの社会なのです。

 

 違いを認めない心は、地球外生命体への夢やロマンも打ち砕いてしまうもの。

広い宇宙も、その中にある小さな地球も、多様であることに意味があります。

宇宙人と交流する時代がいつ来てもいいように、

まずは地球人同士が、いろんな違いを受け入れながら、みんなで生きていく。

「個人の尊重」をうたった憲法は、そんな未来の世界をも見通しているのかもしれません。

いつ宇宙人に出会っても、恥ずかしくないような我々でありたいものです。

 

(製作側にもうちょっと欲をいうとすれば、

冒頭で露わにしてしまった店主の差別感情を、うまーく回収するようなストーリー運びを考えてほしかったなぁ…。)

11月15日 憲法カフェ@甲府のお知らせ☆


 11月15日、山梨の甲府市で憲法カフェが開催されます!
 

日時: 11月15日(日) 午後2時~

場所: iira
  
   甲府市中央1-11-13
      駐車場はないのでコインパーキング利用
   https://www.facebook.com/iira.kofu/


会費: 1000円(ワンドリンク、お菓子付き)


定員: 20名


申込: 電話 09041359559
    メール mana13ban@hotmail.co.jp


講師: 雨松拓真 弁護士
   (甲府合同法律事務所・明日の自由を守る若手弁護士の会 所属)

2015年11月2日月曜日

11月3日 憲法カフェ in 上智大学のお知らせ☆


 告知が前日になってしまってスミマセンっ、
明日は上智大学の文化祭で、あすわか弁護士たちがあれや
これや大活躍しちゃいますよ!
 太田啓子弁護士・青龍美和子弁護士・倉持麟太郎弁護士・
加藤慶二弁護士が登場予定です(^^)/
  http://sophiacafe.wix.com/sophiacafe2015


・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.:*


憲法カフェin上智大学
 ~考えようこれからのわたしたちの未来~


<スケジュール>

11月3日 午前の部
 10:30~11:10 弁護士による講義
 11:10~12:00 グループワーク
11月3日 午後の部
 13:00~13:40 弁護士による講義
 13:40~14:30 グループワーク

・講義内容は午前・午後ともに同じですが、担当弁護士が異なります。
・講義40分、グループワーク40分、途中入退場自由です。


<アクセス>

会場:上智大学四谷キャンパス3号館1階171教室
  〒102-8554
   東京都千代田区紀尾井町7-1
   JR中央線、東京メトロ丸の内線・南北線 
   四谷駅 麹町口・赤坂口から徒歩5分


・正門に教室までの案内係が待機しております。

校内案内
・正門から入門後、右手にある1号館にお入りください。