2020年10月7日水曜日

首相答弁の矛盾(日本語の崩壊) しつこく追及を

 

 菅首相は、内閣府でのインタビューで、1983年の政府答弁

「形だけの推薦制であって、学会の方から推薦をしていただいた者

は拒否はしない、そのとおりの形だけの任命をしていく」について、

「過去の国会答弁は承知しているが、学会の推薦に基づく方式から、

現在は、個々の会員の指名に基づく方式に変わっており、それぞれ

の時代の制度の中で法律に基づいて任命を行っているという考え方

は変わっていない」

 と、謎な回答をしました。


 そして今日の国会ではこれまでの任命に関する政府の解釈が変更

されたのではないかと指摘したが、三ツ林内閣府副大臣は

「(1983年の)答弁は承知しているが、考え方を変えたわけで

はない」

 と答弁しました。


 さらに、内閣法制局が衆院内閣委で、首相の任命権に関し、

1983年当時の内部資料に学術会議の推薦に基づき「全員を任命

することになっている」との記述があると答弁した、という報道。

  ↓

● 「推薦に基づき全員を任命」政府資料が存在 (共同)

 https://this.kiji.is/686413587683132513



 これらの証拠・根拠を前に、ものごとの論理を考えることが

できる私たち国民は、うろたえずにはいられないわけです。

 これまでの運用や解釈を、変えていない。

 けれども、任命を拒否した。

 これは、どう考えても矛盾しています。


 総合的・俯瞰的、という謎の言葉を投げられても、納得できるわけ

がありません。


 混乱させて疲れさせようという作戦なのか、

 ドヤ顔で言い続ければそのうち諦めるだろうという魂胆なのか、

なんにせよ、逃げずに直接、言葉を尽くして説明しないのは不誠実で、

主権者国民から権力を託されたリーダーとして、あるまじき姿です。


 説明を求めます。

 説明できないなら、撤回してください。

 マスメディアは、首相のドヤ顔(静かな恫喝)に臆せず、質問し続け

てください。国民は心から応援します。