2020年10月17日土曜日

日本学術会議への人事介入 「終わったこと」にさせない


● 日本学術会議、梶田会長が首相と初会談で・・・ (TBS) https://news.yahoo.co.jp/articles/a5a99aea41c2ad0f6b87dcff861bb29fb12a0add


日本学術会議会長の梶田氏と首相の会談は、

・梶田氏が政府への要望書を手渡したものの、それに対して首相から

任命拒否の理由などの説明は一切なかった。

・その後は首相が「学術会議が国家予算を投ずる機関として国民に

理解される存在であるべき」という、全く異なる土俵を設定し、

それに梶田氏が乗っかり、「未来志向で今後の在り方を考えていきたい」

と応じた。

 …ということのようです。


 「学術会議が国家予算を投ずる機関として国民に理解される存在で

あるべき」だなんて…これぞ、the「おまいう」な発言です。

言葉がすべての政治の世界で言葉を尽くして説明せず(そもそも記者

会見を開きもせず)、不可解な言葉遣いで混乱させ、国民の政治不信を

高めている責任の方がよほど重大問題です💧


 きちんとその場で説明を要求しなかったり、論点ずらしに乗っかって

しまう梶田氏に忸怩たる思いがある方も少なくないと思います。

とはいえ要望書は手渡されているので、政府の誠実な回答を求めましょう。

首相には、そもそも強く求められるまでも無く国民への説明責任がある

のですから、説明しない首相が、圧倒的に悪いのです。


 梶田氏が論点ずらしに乗っかったことで首相も政府も「この件は一件

落着。もう済んだ話」にしてくるでしょう。

 終わったことにはさせません。

 この人事介入の事件の被害者は、6名の研究者たちではなく、私たち

国民です。

 「異論を許さない政治」の刃を学者・研究者にまで向ける、およそ近代

国家ではありえない事態が起きています。

 首相に問い詰めない記者さんたちは、政府広報になりたくて記者を目指

したわけではないでしょうに、残念です。国民の知る権利に奉仕し、権力

を監視する使命を思い出してください。

 決して終わらせない。しつこく声をあげましょう。

 自分なりの形で発信し続けましょう。