【浅はかな“前例踏襲” 靖国神社に奉納する岸田首相】
靖国神社の秋の例大祭に、岸田首相は「真榊」(まさかき)を奉納しました。
真榊の木札には「内閣総理大臣 岸田文雄」と記されているとのこと。
● 岸田首相 靖国神社に「真榊」奉納 秋の例大祭 “対応を踏襲” (NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211017/k10013310511000.html
<一部抜粋>
関係者によりますと、岸田総理大臣は、これまで「真榊」を奉納
したことはなく、今回は、安倍元総理大臣や菅前総理大臣の対応を
踏襲したということです。
<抜粋終わり>
この並々ならない忖度力。。。!
全身全霊で安倍・菅政権の忠実で正当な後継者であることを内外
にアピールしているわけです。「自民党が生まれ変わった」と言った
人の、短期間でのなれ果てにビビります。
靖国神社は、戊辰戦争以来、国家(天皇)のために戦い亡くなった
軍人・軍属を“英霊”とまつる宗教施設です。(アジア・太平洋での
侵略戦争においては精神的な旗振り役として機能しました。)
憲法20条と89条は、国家と宗教との結びつきを禁じます(政教
分離原則)。国家が特定の宗教と結びつくことが、個人の信教の自由
を侵害し命まで奪うほど危険を伴う宗教弾圧の事例は過去・現在、
洋の東西を問わず枚挙にいとまありません。
日本ではたびたび首相や閣僚、国会議員が靖国神社に参拝したり
奉納したり、政教分離原則の軽視が問題になってきました。
憲法や人権への思慮を欠く前例に習う首相に、立憲主義や民主主義
の回復は、とうてい期待できそうにありません…。