繰り返しになりますが、
結婚する際、同姓か別姓か選べる選択的夫婦別姓の実現を、
自民党は拒み続けています。
自民党いわく、
「(選択的夫婦別姓が実現したら)日本の伝統的家族が崩壊する」
「家族の一体感が壊れる」
「夫婦別姓は左翼的かつ共産主義のドグマ」。
は…?💧 としか言いようがありません。
夫婦に同姓を強制する結婚制度は、世界中見回しても日本にしか
ありません。つまり日本以外のすべての国で別姓婚が認められて
いるのですが、世界中の別姓夫婦が、別姓ゆえ絆がズタボロで家族
の一体感も崩壊しているでしょうか。
そんなわけありませんよね。別姓でも夫婦は愛情を育み子どもに
何の不幸もない。「家族というものは同姓でなければ」という思い
込みと偏見だけが、生きづらさといじめの原因なのです。
そう、「親が別姓だと子どもがかわいそう」という声がいまだに
ちらほら聞こえてきます。それこそが、子どもを不憫に思う"優しさ"
のフリをした、「別姓の夫婦も親子で姓が異なる家族も、フツウでは
ない」という偏見ですよね。その「かわいそう」が、真っ先に子ども
のイジメの原因になります。かわいそうだね~~~と白い目で見るの
ではなく、その白い目に向かって「姓と幸せは無関係だよね」と言って
子どもを守れる大人でいたいものです。
自分の名前(氏+名)は、自分を表す大切な大切な記号で、アイデ
ンティティの一部分です。それを結婚という手続きでなぜ半分ぶっち
ぎらなければならないのか、自分が自分でなくなるような、例えよう
もない喪失感、無気力感を、「何のためらいもなく配偶者に姓を変え
てもらって、今でもそれが自然だと思っている人」は想像できない
でしょう。
姓を変えたくないのにやむを得ず変える苦しみは、まさに「自分
らしく、ありのままに生きていく」ことができなくなった苦しみで
あり、13条が保障しているはずの「個人の尊重」が侵されている
わけです。
加えて、夫婦の95%以上が「妻が姓を変えた」という事実。
人権を侵される苦しみは、もっぱら女性にかかっている。結婚した
ら女性が姓を変えるもんでしょ、という性差別を、民法750条は
事実上温存させる装置として機能してしまっています。
一緒の姓にしたいカップルは、同姓にすればいい。
それぞれの姓のまま結婚したいカップルは、別姓を選べばいい。
選択的夫婦別姓は、誰にとっても、デメリットがありません。
これを自民党がなぜ「どの夫婦も同姓でなければならぬ」と考える
のか、やれ伝統的家族、やれ夫婦の絆だの一体感だのといわれても、
どれも漠然とした正体不明のものばかりで、自分の一部である姓を
奪っていい理由にはなりません。
ちなみに、通称利用を拡大させればいいじゃん、という反論は、
すでに破綻しています。戸籍名を変えたくないから「別姓婚」の
選択肢を求めているのですし、通称利用は実際のところビジネス
でも海外でも通用しません(個人認証がどんどん厳しくなって
いますから、パスポートに通称を書けても、それは海外では何の
意味もなしません)。
これも、投票で政治を動かして、早期に実現させましょう!
#GOVOTE
#選択的夫婦別姓