今週末の衆院選で、ジェンダーが大きな争点として取り上げられて
いることは、今までにないことです(それだけ性差別が深刻だという
ことの裏返しです)。
● 2021衆院選 ジェンダー平等 政治の本気度問われる (北海道新聞)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/605050?rct=c_editorial
やはりジェンダーという切り口で各政党の公約をザっと見ると、
選択的夫婦別姓への姿勢は「自民党」と「それ以外」とで違いは
鮮明です。他の政党が実現に向けて積極的に進めようとしている
のに対して、自民党は「検討」すら削除するという…。
社説では「岸田文雄首相は選択的夫婦別姓の早期実現を目指す
自民党議連の呼びかけ人だった。慎重姿勢に転じたのは家族の
一体感を重視する保守派への配慮がうかがえる。」とのこと。
家制度への郷愁を隠さず、「選択的夫婦別姓は伝統的家族を崩壊
させる」という謎理論を展開して猛反対する安倍氏が絶大な影響力
を持ち続け、共鳴する高市氏が政調会長である自民党は、ジェンダ
ー平等と最も相容れない政党です。
ちなみに、高市氏などは「姓が変わったことによる不都合は、
通称使用の拡大で解消できる」と主張しますが、戸籍姓を奪われる
不都合ゆえ選択的夫婦別姓を求めているのであり、反論になって
いません。しかも個人認証がますます厳格な時代、通称使用は海外
では通用しません(パスポートの通称表記も意味をなしません)。
通称使用の拡大で…という主張は、はっきり言えば、世間を分か
っていない妄想です。
#GOVOTE