日本学術会議への人事介入について、菅首相は刻一刻と任命拒否の
理由を変えています。
野党から追及されてもその答弁は…国会中継やどの動画をご覧になれ
ば分かると思いますが、消え入りそうな、というか意識の混濁が起きて
るのかと思うほどしどろもどろで、うしろの「ささやき秘書官」がいな
ければ何一つ答えられないような有り様…。
すみませんが、まさか、こんなにも能力が低いのか、と、唖然とします。
さて、そんな菅首相が繰り出した次なる任命拒否の理由は、
「以前は正式な名簿の提出前に、内閣府の事務局などと会議の会長との
間で一定の調整が行われていた」
「今回は推薦前の調整が働かず、結果として任命に至らない者が生じた」
…そんな、あからさまに政治圧力かけたのにびくともしなかったから
拒否しました、と言われても、、、( ゚Д゚)
● 「事前調整働かなかった」から任命拒否 首相答弁に批判 (朝日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/09c382972b7a9647c4d0b1f1d93554c657059a9b
「首相のこの日の発言は、事前調整を学術会議側に求めたことを認めた
うえに、事前調整がなければ推薦通りには任命しないという考えを示し
たものだ。この発言を野党側は問題視。立憲民主党の森ゆうこ氏は朝日
新聞の取材に『独立性をもってできた学術会議に政治が介入し、それを
堂々とやろうとする宣言だ』と述べた。」
憲法で保障された自律性を一蹴する、この知的でない暴力的な姿勢には、
心から失望します。
この発言に関して、日本学術会議の歴代の会長も、怒りを込めて批判
しています。
● 人事めぐる事前調整「なかった」
山極前会長が首相答弁に反論<学術会議の任命拒否> (東京)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/66779
大西元会長
「官邸に事前説明はしたが、要望を受けて選定過程も含め、事前に何か
を調整したということは一切ない」
「2016年の補充人事では官邸が難色を示したが、選考委員会で議論
し『官邸の要望は受け入れられない』と判断したまで。調整をしたとは
思っていない」
山極前会長
「私は(杉田官房副長官と)直接会うことも電話で話をすることも、
長を通じて断られた。話し合いたいとの官邸からの誘いもなかった」
「官邸側はうわさとして注文をつけてきたが忖度はしない」
どう逆立ちしても正当化できない違憲・違法の人事介入。
いいかげんに、政権は責任を認め、6名を任命すべきです。
こんな痛々しい反知性的な政治は、もう見ていられません。