<浅井氏及びアップリンクとの合意に際して(PDFデータ)>
https://drive.google.com/file/d/1M-RiIDcbbMK_a1_Fl4ji5gc_pFymzR9M/view
● 「人の尊厳を犠牲にした働き方が日本の映画業界を支えている」
アップリンク パワハラ訴訟で和解も原告がコメント (毎日)
https://mainichi.jp/articles/20201104/k00/00m/040/108000c
加害者である浅井氏たちから真摯な謝罪がなく、むしろ正当化しよう
としてくるなど不誠実な態度に対して、被害を受けたスタッフの方々
(原告)の不信感は増すばかりで、訴訟を選ぼうかという中、「和解」
を選んだ理由としてこう書かれています。
<一部抜粋>
決して、浅井氏及びアップリンク側の謝罪に満足できたわけではあり
ませんでしたが、もし今後もアップリンクという会社が存続し、浅井氏
が継続して取締役社長を続けるのであれば、ほんのわずかでもアップリ
ンクに在籍するスタッフの負担が軽減されるための仕組みを作ることの
方が、より意味があると判断したため、裁判で判決をもらうのではなく、
下記の点について合意を得ることを優先することに決めました。
<抜粋終わり>
具体的には、複数株主制への移行、取締役会および(原告が候補者を
提案する)第三者委員会の設置など、とのこと。
<一部抜粋>
アップリンクという会社の功績が、労働者の犠牲の上に築き上げられ
てきたものであり、それらは簡単に切り離すことができず、映画のため
の犠牲として見過ごされてよいものではありません。
<抜粋終わり>
<一部抜粋>
深刻なパワハラが繰り返されてきたことが明らかになってもなお、沈黙
を続けるのは何故でしょうか。「作品に罪はない」と問題を矮小化させて
しまう発言をするのは何故でしょうか。加害者を擁護するため、被害者で
ある私たちの発言を否定したのは何故でしょうか。尊厳を犠牲にすること
を前提とした働き方が日本の映画業界を支えているのだということを、
そしてその問題から目を背けたあなたの言葉や行動が、時に人を死に追い
詰め、誰かの人生を奪っているのだという事に気づいてください。
<抜粋終わり>
パワハラ撲滅への熱意、真摯なたたかいに、心より敬意を表します。
パワハラは、被害者の心身をむしばむ人権侵害です。
ひどければ一生を狂わせることも、自殺に追い込まれることもあります。
上記の抜粋からも如実に伝わってきますが、圧倒的な力関係の下、
さらにさまざまなしがらみの中、その被害を公にし「こんなのおかしい」
と声をあげることは相当な勇気が要ります。たしかな人権意識を共有し、
「行きすぎた指導」「部下を思うあまり」「冗談のつもりだった」など
の言い訳を許さない社会を求めます。