2020年11月13日金曜日

タニタに続いて電通も「社員を個人事業主に」 憲法27条が骨抜き!


● 電通、社員230人を個人事業主に 新規事業創出ねらう (日経)

 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66103760R11C20A1916M00/?n_cid=SNSTW001


 「社員の自由な働き方のために」と美しく報じられていますが、

とても危険です。

 だって、雇われた社員でなく個人事業主になると、労働法に守られた

存在ではなくなり、労働時間の規制も、残業代のルールも適用されず、

命や健康に被害が生じても「労災」ではなくなります。

 社員にすさまじい長時間労働を強いて自殺に追い込んだ電通が、人権

軽視な社風を抜本的に改革する姿勢をまったく見せないまま、こういった

策を講じてくることには、危機感しかありません(;>_<;)💧

 ハッキリいえば、人間らしく働く権利(憲法27条)を骨抜きにする

発想です。

 

 社員の方々には、そのリスクをよくよく考えてほしいと思いますし、

ほんとうに自由意思で選べるのか、それとも事実上個人事業主になら

ざるをえない状況に追い込まれるのか、怪しいと思ったら証拠を残して

おくことをオススメします。


 そして、電通ではない企業に勤務しておられる方々にとっても、

他人事ではありません。「タニタと電通、2つの大手企業が採用したの

なら、じゃあうちの会社でも」という波が起きることは、まったく不思議

ではないからです。

 できれば労働組合に入ることをオススメします。

 いざというときに、大勢で声を合わせて、「おかしいよ!やめて!」と

いえる強みは、代えがたいものです。