東京都内の公立小学校で、体育用の紅白帽を忘れた児童に対し、
担当教諭が体育の授業に参加させず、見学させるという対応をとって
いたことが発覚し、教育委員会が改善を指示した、との報道があり
ました。
● 紅白帽を忘れたら、見学? 小学校で「行き過ぎた指導」 (朝日)
紅白帽を忘れると、体育の授業を受けることは不可能…なわけあり
ませんよね。
かぶっていなくても身体は動かせるし、熱中症予防などでどうしても
被ることが必要だというのであれば、学校にあるであろう予備の帽子を
被るように指導すればいい。
いくらでも、その生徒が体育の授業を受けられる別の手立てが考え
られます。
つまり、必要性も合理性もない対応です。
この対応は児童の「教育を受ける権利」を奪うもので、罰という側面
は「廊下に立たせる」などの体罰とあまり違いはありません。
「行き過ぎた指導」などという曖昧な評価はできません(指導、に値し
ません)。
教師がその生徒に教育を施す責任を放棄して、自分のうっ憤を晴らす
ことを優先させているだけです。
このような対応は、この学校に限ったことではない可能性があります。
他の学校でも行われていないか、調査すべきでしょう。