別姓を許さない婚姻制度は合憲であるという最高裁の決定。
最高裁判所の15人の裁判官のうち、合憲だと判断したのは11人。
(敬称略で、)大谷直人 池上政幸 小池裕 木澤克之 菅野博之
山口厚 戸倉三郎 深山卓也 林道晴 岡村和美 長嶺安政
違憲だと判断したのは4人。
(敬称略で、)草野耕一 宇賀克也 三浦 守 宮崎裕子
名前は「自分」の一部なのに、自分のまま結婚することを許さない婚姻
制度は世界中見渡しても日本だけです。
理由を問えば、「伝統的家族観」「家族の一体感」「家族の絆」…論理では
ない謎の概念しか返ってこず、そこに理屈がないことはずいぶん前から
はっきりしています。
この世界で命や人権より尊いものはないはずなのに、そういった意味不明
な世界観の押しつけで人の尊厳を傷つけられ続けることに、もう我慢も限界
だという人は少なくないはずです。
最高裁の決定は、以下のURLからダウンロードできます。
でも、もちろん小難しい法律文書ですので、読みにくいですよね💦
手短にまとめた記事はこちらです。
● 夫婦同姓は「合憲」 最高裁の決定要旨、反対意見も紹介 (朝日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ba74438649e0f0db0a8800564cafb8a45672895
覚えておいてほしいことがあります。
今年は、衆議院総選挙があるので、同時に「国民審査」があります。
私たちは「国民審査」という手続きで、最高裁判所の裁判官を罷免
することができます。
罷免したい裁判官に✖印を付ける、という制度です。
もう少し詳しく言うと、15人の最高裁判事は任命後初めての衆院選と、
その後10年を経過するごとの衆院選の際に審査されます(日本国憲法79条)。
15人全員を一挙にチェックするわけではなく地味な手続きですが、
院総選挙と同時に行われるもので、司法(裁判所)に対して国民の意思
を及ぼせる、とても貴重なチャンスです。
性差別であり人権侵害の装置として機能している婚姻制度を「問題なし」
「合憲!」と容認した裁判官は、「憲法の番人」としての仕事を放棄して
います。裁判所は人権保障の最後の砦なのに、使命を放棄するような裁判
官は困ります。
冒頭に書きましたが、もう一度書きます。
▶ 最高裁判所の15人の裁判官のうち、別姓を許さない
婚姻制度を合憲だと判断したのは11人。
(敬称略で、)大谷直人 池上政幸 小池裕 木澤克之 菅野博之
山口厚 戸倉三郎 深山卓也 林道晴 岡村和美 長嶺安政
▶ 違憲だと判断したのは4人。
(敬称略で、)草野耕一 宇賀克也 三浦 守 宮崎裕子
衆議院総選挙の際には、選挙公報で国民審査の対象になる最高裁判事
も発表されます。
「憲法の番人」として働かない裁判官は、要りません🔥