すでに辞任が大きく報じられていますが、東京オリンピック・パラ
リンピックの開閉会式の統括責任者を務める佐々木宏氏が、女性タレ
ントを豚に見立てる演出案を提案した、と。。。
● 「渡辺直美をブタ=オリンピッグに」
東京五輪開会式「責任者」が差別的演出プラン (文春オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/62dcc1bb0619a3eb8b7db254f31526b57bafa33f
● 東京オリ・パラ開閉会式の統括責任者 佐々木氏辞任へ (NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210318/k10012921051000.html
女性の体型をネタに、動物になぞらえる…軽蔑に値します。
率直に言って、五輪を仕切る人の中に「まともな人権意識を持つ人
がいない」という印象をぬぐえません。それは抜擢する(国・都・組織
委員会)側の価値観ないし意識がまさにそのレベルだからで、ますます
五輪を開催する資格がない実態が浮き彫りになっています。
以前も書きましたが、差別発言が取り沙汰されると必ず「息苦しい
世の中になった」とか、不寛容、窮屈だ、という不平不満が聞こえます。
しかしそれは、昔はそれが差別だと誰も気づかずにマイノリティの尊厳
を傷つけていただけで、それを寛容だの古き良き時代だのと懐かしむのは、
学べないままなのか積極的な差別主義者なのかどちらかです。
今回の件でも、佐々木氏は「ダジャレを言うので、口が滑ったように
言ったこと」と、軽いジョークのノリでこのような軽蔑すべきプランを
提案したようですが、誰かの尊厳を傷つける笑いから、一刻も早く卒業
すべきです。
容姿や体型をブス・ブサイクとからかったり、未婚を非モテ・結婚でき
ないと嘲笑するネタに厳しい目が向けられTVから消えつつあることは、
社会のアップデートとして歓迎すべきことです。それを息苦しいと嘆く
なら、嘲笑とお笑いを切り離せない(侮辱なしにネタを思いつけない)
自己のセンスを嘆くべきでしょう。