公明党の山口代表が、通信制高校「N高校」の特別講義に出演した際、
選択的夫婦別姓に賛成すると述べて自民党に「苦言」を呈したとのこと。
● 公明・山口代表、選択的夫婦別姓は「一貫して賛成」 自民に苦言 (毎日)
https://mainichi.jp/articles/20210309/k00/00m/010/002000c
いわく、
「よくぞ聞いてくれた。公明党は一貫して賛成だ」と強調した。
「(実現しないのは)自民党の一部の方が強く反対してきたからだ」
「伝統的家族観だけにとらわれているのは時代の流れにそぐわない」
一刻も早い実現を求める側からすれば、賛成は心強く喜ばしいことです。
が、公明党がこの国の性差別の現状を深刻にとらえ、その象徴ともいえ
る同姓強制の婚姻制度を変えなければと真剣に考えてくれているならば、
「苦言」で終わるのはあまりにも不十分ではないでしょうか。
与党で自民党とコンビを組み、「自民党のブレーキ役」を自認している
のであれば、こんなにも世論と自民党の感覚が乖離している問題もなく、
ましてや人権問題なのですから、それを強く説得も批判もせず結局「自民
党の一部の方」の頑なな態度を容認している公明党自身の人権感覚も問わ
れます。
「苦言」程度では、何も変わりません。憲法にのっとって、社会を少し
でも憲法に近づけるよう、努力を見せてください。