「これからの男の子たちへ」の重版が止まりません✨
性差別のない社会に変えるために、一人ひとりがしなければなら
ないことは…著者の、あすわか太田啓子弁護士のインタビュー記事
をご紹介します。
● 「男だから泣かない」に感じたモヤモヤ 性差別の防ぎ方 (朝日)
https://www.asahi.com/articles/ASP3P6SYZP3LULOB00X.html
男の子を、この社会で育てていると、「性暴力はいけないことな
んだ」と自然に理解させることがいかに困難か、本の中でもこの
インタビューでも、具体的に書かれています。例えば、アクシデント
で図らずも女子の胸に触れたり下着が見えたことを「ラッキー」な
ことと表現する漫画、たくさんありますね(そこでどんなに女子が
イヤで恥ずかしい気持ちで傷ついているか、は書かずに)。そういう
シーンをアニメや漫画で見続けていれば、多かれ少なかれ「楽しんで
いい光景なんだ」「笑って許されることなんだ」と思ってしまいかね
ません。
太田弁護士は「まっとうな性教育が乏しい現状で性被害を『娯楽』
にするこうした表現のふれることは、性暴力への適切な理解を妨げる
と考えます。」と語っています。
<一部抜粋>
男性にとって大事なのは、性差別を他人ごとと思わないことです。
(中略)男性でも、嫌な思いをしたことがある人は割といるんだと
思います。あの時あの場では、(別の男性による性差別の言動に)
無理して同調したなと。それを指摘するのは勇気がいることですが、
その勇気をもってほしいと思います。自身を「バージョンアップ」
すると考えたらいいのでは。
<抜粋終わり>
同著の驚異的な売り上げは、「我が子を性暴力・性差別の加害者
にも被害者にもしたくない」と切実に願い、自分はどうすべきなのか
悩む大人の多さを反映しているのでしょう。大人自身が、自分に何が
刷り込まれているのか気づくきっかけにもなる名著です!✨