2021年3月2日火曜日

大臣を「アジアンビューティー」と称える自民党・鬼木議員


● 丸川氏答弁拒否で一時中断 

       自民議員は「アジアンビューティー」発言 (朝日)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/cb4b92239edad9551e87138c5617ed019f94bd41


<一部抜粋>

 鬼木氏は「丸川大臣はパリにおいて各国の大臣クラスの方々とマルチ

やバイ会談を進め、共通の利益のために世界が一つになる下地を作った」

と称賛。さらに「各国首脳からもアジアンビューティーと呼ばれ、大変

人気があったという話も現地で聞こえておりました」と述べた。」

<抜粋終わり>


 一緒に仕事している女性議員を「鑑賞の対象」にしている自民党の

鬼木議員。

 仕事で誰か男性を称えるとき、容姿端麗だの甘いマスクだの言い

ませんよね?女性だとポンポン出てくる。

まぎれもなくそこに、女性は(例え仕事仲間であっても)鑑賞の対象

にしていい、性的な対象にしていい、という差別感情があるからです。

セクシズムでありルッキズム。

 「表明すれば差別になるからやめておこう」とも思えない能力の

低さもまた格別…💧


 ところで

 誰かの発言を引用して女性蔑視を表明するケースは、少なくありま

せんね。

 真っ先に思い出したのは石原慎太郎氏の発言でした。

「これは僕がいってるんじゃなくて、松井孝典がいってるんだけど、

“文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものは「ババア」”なんだ

そうだ。“女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です”

って。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまった

ら子供を生む能力はない。そんな人間が、きんさん・ぎんさんの年まで

生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって…。なるほど

とは思うけど、政治家としてはいえないわね(笑い)。」


 先日の森喜朗氏も、「女性を必ずしも増やしていく場合は、発言の時間

をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると言って

いて、誰が言ったかは言いませんけど、そんなこともあります。」

と、やはり“とある人物の発言”を紹介する形で表明していますね。

 今また鬼木議員が「各国首脳からアジアンビューティーと呼ばれ、大変

人気があった」と。


 誰かの発言を借りることで自分に飛ぶ批判を前もってかわしたい意図が

あるのかもしれませんが、共感・賛同しているからこそ紹介・引用して

いるのであって、予防線の意味は無いかな、と思います。

鬼木議員は、単におもねりたくて紹介しただけなのかもしれませんが、

時代遅れの人権感覚だということに気づくべきです。