2014年6月21日土曜日

憲法ってなぁに? W杯の報道から

いや~、悔しかったですね、ギリシア戦
そのうち点数が入ると思ったんですが、なかなか攻めきれず、やはりギリシアも強かったです。


W杯開幕直線、やたらと耳にしたのが、「ストライキ」ですね。
ブラジルの地下鉄労働者や警察官などが、物価の上昇に見合った賃上げを要求してストライキに入ったんですってね。
報道見ていたら、ストライキって邪魔、ストライキって怖い、ストライキって自分勝手、って感じしませんでした??

ストライキをするってことは、その時間帯、仕事をやってくれないので、その仕事を期待していた人は、その仕事の提供を受けられず、困りますよね。

そんな、人を困らせる結果になるこのストライキ、憲法上の権利だって知ってました?

「団体行動権」って言うんですよね

なんでこんなはた迷惑な権利が憲法上の権利なのかっていうと、簡単に言うと弱い者も守るためなんです

憲法って弱い者を守るためのものですよね
権力っていう強いものの横暴勝手から、国民っていう弱い者(の権利や自由)を守る
で、その強弱関係って、会社と労働者の関係でも起こりうるんですよね
会社が横暴勝手やると、そこで働く労働者がひどい目に遭う、って意味です。

たとえば
食料品とか生活費が値上がりしているのに給料が上がらないと生活に困りますよね
でも、会社は、食料品が値上がりしても給料をあげなければその分儲かりますよね

それだと労働者が困るから、労働者は文句を言うわけです
でも一人で文句を言っても「お前なんてクビだ!」と言われて終わりです
そこで、大勢で文句を言うわけです
でも、大勢で文句を言っても、「そんなもん知らん」と会社が取り合ってくれない可能性があります
そういう場合に、会社に言い分を聞いてもらうために、ストライキってのをやって、「僕らの言い分を聞いてくれないと仕事しないぞ、会社が回りに迷惑かけるんだぞ、それでもいいのか」ってやるわけです

つまり、ストライキってのは、弱い者がまっとうな生活をするための権利なんですよね。

だから、そのストライキを「はた迷惑だ」、「やめてくれ」って思うのは、そのストライキを行使せざるをえない人の権利を制約しちゃうことになるんです
困ったもんですね

他人の人権を護るってことは、自分にも我慢が必要なんですね、でもそれがめぐりめぐって自分の人権を護ることにつながるって、発想なんですよね、きっと。


ところで、このストライキ権
これを制限しちゃお、ってのが、自民党の改憲草案なんです。
弱い者を守るための憲法じゃないような感じです。