2019年10月7日月曜日

文化庁の補助金不交付 欧米の研究者からの批判



 文化庁が「あいちトリエンナーレ2019」への補助金の不交付を
決定した件について、日本研究に携わる欧米の研究者161名が、
声明を発表しました。

● 日本の芸術家、ジャーナリスト、学者を支持する声明
 http://kotoba.japankunde.de/?page_id=6780




<一部抜粋>
 民主的かつ多元的な社会において、政治と行政が表現の自由に
敵対する勢力から芸術と学問を守らずに、ポピュリストの要求を
唯々諾々と受け入れ、あまつさえテロリストの恫喝に屈するなど
ということは到底受け入れられるものではありません。
 私たちは、海外の芸術家や学術関係者および諸機関と日本の政府
機関との間の協力関係に支障が生じかねないほどに、日本の公的機
関に対する信頼が甚だしく損なわれてしまったことを深く憂慮して
います。
<抜粋終わり>



 日本が、「民主主義国家ではないなにか」になりつつあることは、
日本に生きる私たちよりも、むしろ海外の人々の方がクリアに認識
しているような気もします。

 自分の住む国が、確実に国際社会から白い目で見られ、孤立して
いくこと、たとえ「私は愛国者だ!」なんていう強い意識がなくても、
悔しかったり、残念だったり、恥ずかしかったりしませんか?

 そういう国になるのを、ただなにもせず見ているわけにはいかない。
そういう思いに突き動かされて、「こんなのおかしいよ!」と声を
上げる方もいらっしゃいます。
 自分のできる範囲のことでいいのです。共感できるツイートを
RTしたり、TV局にご意見を送ったり、新聞や雑誌に投書したり。
それが「不断の努力」です。

 表現の自由は、「表現すること」で守りましょう。
「表現すること」でしか守れないのですから。