2019年6月27日木曜日

ハラスメント禁止条約 圧倒的多数の賛成で採択(…経団連は棄権)

 
 国際労働機関(ILO)は、職場での暴力やハラスメントを
禁止する国際条約について、総会で加盟国や労働組合、それに
経営者団体が参加して採決を行いました。


 どんな条約かというと、

 暴力やハラスメントを「ジェンダーに基づくものを含め、
肉体的、心理的、性的、経済的な損害をもたらすか、意図した
受け入れがたい行動・慣行」
 と定義して、法的に禁止。

 対象は、従業員、インターンやボランティア、それに仕事を
探している人までも含まれ(すばらしい!)、

 職場だけでなく、出張先や通勤中なども適用される、という
ものです。


 日本のハラスメントに関する法整備は、国際スタンダードに
比べてハラスメントの定義を狭めていて、法的な禁止もして
おらず、とてもとても不十分…

 日本がこの条約を批准して国内法をそれに見合うように整備
すれば、とても大きな前進です。


 採決では、加盟国の政府に2票、労働組合と経営者団体に
それぞれ1票ずつ投票権が割り当てられています。

 結果、条約は賛成439、反対7、棄権30。

 圧倒的多数の賛成で、採択されました。

 日本から参加した 
 政府と連合は 賛成

 経団連は 棄権  ( ゚Д゚)


● ハラスメント 初の禁止 ILO条約採択 実習生なども保護 (東京)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019062202000152.html


 経団連がこんなにもハラスメント撲滅に無関心で後ろ向きな
態度なため、、、
結局、条約を批准できる可能性は低いという悔しすぎる現状です。


 ほんとうに悔しいです。
 大企業の経営者たち(であり、現政権を下支えしている人たち)
の人権意識がいかにないか、そこで働く人々の心身にいかに興味
がないか、分かります。

 ほんとうに、悔しいです。